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ネタつつき214  - 進歩が速いIT業界を生き抜く方法

 IT業界は秒進分歩であり、年を取るごとに生きづらくなるといわれております。しかしながら、35歳を過ぎれば必ずできないのかというとそうではありません。高齢でもバリバリの現役である人もいます。それで今回は、IT業界の生き抜き方を考えてみようと思いました。
 私は技術で苦しんだ経験がありません。難しいのは対人関係であり、それと比べれば技術の習得はやさしいです。技術は2つの心がけさえあれば、プロならば対応できます。
 1つめは、その場限りの学習はしない事です。表面的な学習では、言語やツールが変わったら役に立たない知識しか習得できません。その技術の奥を学び、未来を予測しましょう。私は専門書を読むとき、本文だけではなく未来をも読んでいます。つまり、新しい技術をその都度発明しています。発明までいかなくとも、ある程度予想することは誰にでもできるでしょう。そうすれば、秒進分歩が止まって見えます。世間一般に、IT技術の進歩は速いといわれていますがそんなことはありません。
 2つめは、楽しむことです。私たちは情報技術が好きでこの仕事を選んだはずです。ならば、その初心を忘れずに、常に楽しみましょう。IT業界は毎日が学習ですが、楽しくない学習は苦痛です。楽しんでいれば、苦痛ではなく快感を得られます。一般に高齢になればなるほど、新しいものに対応できなくなるといわれていますが、そんなことはありません。教授は大概高齢ですので、体の年齢と心の年齢は一致しなくてもよいことがわかります。いつまでも情報技術が好きな少年/少女でいればいいのです。
 この記事を読み、そうはいっても・・・と思う人がいるでしょう。しかしよく考えてみてください。よく悩みを分析すると、技術ではなく人間関係に起因するものではないでしょうか?そうならば、技術と人の問題を切り離して、個別に対応すればいいのです。そうすれば、人間関係はどの職業にもつきものなので、それなりに対応できるでしょう。
 IT業界は進歩が速く、いつかついていけなくなるといわれています。しかし実際はそうではありません。自分の心がけ次第では、永遠に情報技術を愛し、誇りをもって仕事に打ち込めます。人生の中で仕事が占める割合は高いです。どうせやるのであれば、楽しむ方がよいと私は思います。

テーマ : 文明・文化&思想
ジャンル : 学問・文化・芸術

ネタつつき213  - 情報技術者がSTAP細胞について考えてみた

 私は情報技術者であり、生物系の学問を知らないのですが、非常に興味深いのでSTAP細胞およびSTAP現象について、知的好奇心から自然と考えました。ワイドショー化した、STAP細胞報道にはうんざりしているので、同じことを感じている人と意見を交換したいと思い、自分の考えを書くことにしました。
 STAP現象とは、細胞分裂が行われ、分化が進んだ細胞が、外部刺激により初期化される現象とのことです。これは非常に興味深いです。私も生物の細胞は、外的要因と内的要因の兼ね合いで決まると自然と考えていたので、やっぱりそうなんだと納得しました。おそらく、素人の方が余計な前提を考えないので発想が豊かになるのでしょう。逆にSTAP細胞の資料を読んで、科学者たちがそう考えていなかったことに驚きました。ただし念のために言っておきますが、小保方氏の方法で、STAP細胞が取り出せるのか、もしくは作り出せるのかという点においては、専門家の調査を待っています。
 私が思うに、生物が哺乳類になるのも、爬虫類になるのも、情報の配列により決定されるのなのではないでしょうか?これは情報技術者としての発想ですが、どのようにバイナリ(遺伝子情報)を並べるのか、そのパターン(フォーマット)が「類」を形成していると思います。例えるならば、エクセルのバイナリパターン、ワードのバイナリパターンのようなものです。
 と考えるのであれば、爬虫類に見られるであろうSTAP現象が哺乳類で起こっても不思議ではないと思います。要は遺伝子情報に、共通フォーマットがあるか否かの問題であって、生物というオブジェクトの派生形式だから、共通部分があり得るのではないかと思います。加えて、細胞というものの仕様を考えると、細胞の初期化というメソッドは持っているという気がします。私が設計者ならばそのようにオブジェクトデザインします。
 話は少し変わりますが、資料によると小保方さんは「操作により小さな幹細胞が発生しているのではないか」との着想を持ったそうですが、これはいわばアインシュタイン博士が発想を逆転して考えたときや、天動説を地動説に変えた「立場の逆転」という科学の発展時によくある考え方なのではないかと思います。すなわち、科学の歴史が変わるマイルストーンになりえると思います。
 話を元に戻すと、そもそも、爬虫類とは何か、哺乳類とは何か、生物とは何かという事に帰着すると思います。それは、どのような遺伝子情報形式を持つのか、それさえ分ければ形式変換も可能であり、なんとでもなります。むろんハードウェアの部分を考える必要がありますが、人類はソフトウェアの部分を考えれば、いつの日かハードウェアも発明するので無問題です。
 ただ単純に考えて、生物の細胞は、外的要因と内的要因によって決まると考える方が自然です。何故ならば、生物には環境適用能力があるからです。この能力は、外的要因に反応していると考えないと成り立たない能力です。従って、STAP現象のようなものは存在するのではないかと推測できます。
 さて、以前にも書きましたが、STAP細胞があるのであれば、細胞プログラミングが可能となります。細胞プログラミングをするには、元からある細胞を初期化する方法、細胞に信号を送り任意の動作を命令する方法の2つ+α(その他プログラミン上必要な細かい事なので省略)が必要になりますので、人類は細胞プログラミングの第一歩を歩みだしたと思います。
 STAP細胞があるのであれば、適切なハードウェアを用意し、生物の情報解析を行った後で、適切な場所で初期化し、適切に作動するようにもっていけばいいという事になります。これが可能となると、人類は自由自在に細胞を操るすべを得たことになります。悪用されなければいいのですが、悪用する人もいるのでしょう。その危険な技術をどのように管理するのか、今からそのことについて考え始めた方がいいかと思います。
 それにしても、マスメディアが騒いだことにより、研究がストップしてしまっています。人類にとって重要な研究が、ワイドショーでストップされている現状は非常に不快です。人類に与えた被害に関して、マスメディアはどのように責任をとるのでしょうか?おそらく、何時ものように責任をとることはないでしょう。マスメディアは、他者に対して責任だとか謝罪を要求しますが、自身がしたことは一切ありません。非常に迷惑な存在です。世間を騒がせたなどといっていますが、騒いでいるのはマスメディアであり、その騒ぎに巻き込まれているのが世間だと思います。そんなことで、日本の技術進化が阻害されているので、日本は不景気になるのです。
 なにはともあれ、細胞が外的要因で何らかの反応を示すのは至極当然の考え方だと思います。STAP現象およびSTAP細胞そのものはまだ研究中とのことなので、最後まで結論はわかりませんが、仮に失敗したとしても新しい研究の発想源になるかと思います。私は細胞プログラミングに興味を持っているので期待しています。

テーマ : 文明・文化&思想
ジャンル : 学問・文化・芸術

ネタつつき212  - 誹謗中傷を鵜呑みにする日本人体質は危険

 世間の論調や日常の言動を見ると、日本人は誰かを誹謗中傷する人の言葉を信じ込む性質があると私は感じております。念のために言っておきますが、どこか違う国の人もそうであっても関係がありません。違う国の人がそうであれば、それは許される(みんなが言えば正しい)という日本人的思考はそもそも間違いです。
 何故ならば、論理的に考えると、その誹謗中傷する人の言葉にも真偽があるからです。日本人は無条件に真実だと思い込んでいますが、言葉の真偽は順番とは関係がないはずです。最初に聞いたことが真実だと仮定すると、順番で真偽決定されることになり、極めて非理論的な結論になります。
 こういうことを言うと、「人間は感情の生き物だ」と反論する人がいます。それは真なのですが、誹謗中傷された人も人間であり、感情があります。誹謗中傷する人の感情だけ、肯定する理由はどこにもありません。
 日本人は論理ではなく、順番だとか、発言者の看板(組織が言ったら信じる)で言葉の真偽を判定するので、極めて騙されやすいです。その証拠に、詐欺事件の被害総額が高いです。また、質が悪いマスメディアが存在することも、その証明になります。というのも、存在するほどお金をつぎ込んでいる人がいるからです。
 それは果たして、良い事なのでしょうか?言葉の内容ではなく、看板と順番で決めるという行為は、およそ思考とは程遠いものです。その思考停止を続けていた日本は、はたして今、健全な社会になっているのでしょうか?
 それは否だと思います。何故ならば、サラリーマンや主婦たちは、日常の愚痴を言っているからです。仮にそれでよい社会が作れるのであれば、不平不満はないはずです。また、解決できない社会問題もないはずです。というのも、順番と看板で全てがうまくいくのであれば、不都合なことは存在しないという事になるからです。
 その事実に加え、改めて考えれば直ぐに、順番と看板で決めることの愚かさに気付きます。物事の真偽に関係なく、最初に看板を持った人が言えば全て真実だと仮定すると、その人が黒いものを白いといえば、日本ではそれが真だとしないといけないことになるからです。でも、それはおかしいと誰でもわかります。烏を白いと誰が言っても、黒いものは黒い。真実は誰が言ったかだとか順番で決まるものではありません。
 纏めます。日本人は最初の誹謗中傷だとか看板の大きさで、その内容を鵜呑みにする傾向があります。しかしながら、物事の真偽は、順番だとか看板とは無関係です。自分の頭を使って、物事の真偽を見極めましょう。

テーマ : 文明・文化&思想
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ネタつつき211 - 大人とプロ

 私は何度か、社員教育を任されたときに「意外と厳しくないですね。」などといわれたことがあります。その人になぜそういうのか聞くと、私は仕事に厳しく、新人教育も鬼教官のようにすると思っていたらしいです。しかし、私が考えるプロの定義は異なるので、入社したばかりの人に対して怒ることはありません。それどころか、仕事中他人に対して「○○してくれない」などと怒ったり叱ったりした事はありません。犯罪行為だとか道徳的に悪質な行為をしない限り怒りません。というのも、私はプロというものを「あらゆる状況下で学び、どんな状況でも与えられた仕事をやり遂げる人。」だと定義しているからです。
 日本は他人の揚げ足取りだけをして、自分は何も作れないという人が結構多くいます。減点主義が主流の日本ですから、そういう人が多くいるのでしょう。しかしながら、私はそういう人をプロだとは思えません。何故ならば、重要な事はただ一つ。お客様が望むものを作れるか否かだけだからです。
 集団開発をすると、年齢を問わずスキルが低い人がいます。しかし、私はそれらの人に怒ったり、叱ったり、陰口をたたいたり、そういった行為を一切しません。ただ与えられた条件下で自分の仕事をするだけです。人には色々な事情があり、人間の価値は技術力で決まりません。そもそも、場面が違えば、技術力も違って見えます。従って、短絡的に誰かを批判しようとは思いません。
 そもそも、現実の開発は理想とは程遠い状態であり、常に何かが足りていません。それが現実世界なのであって、自分が考える完璧な状態などというものは望んでも無駄です。また、人には思想信条の自由があり、何が完璧なのかという一意の定義も存在しないため、そんな非理論的なものを求めても無駄です。それこそ、技術者らしからぬ考えだといえるでしょう。全ての条件を受け入れて、お客様が望むものを作るだけでいいのです。
 そういったこともあり、社員教育を依頼されたときは、受講者に対して一切の注意もしません。さすがに騒いで授業を妨害する人がいれば注意しますが、その程度の事です。明らかに間違えだと思うプログラムを回答してきても、「そういう考えもあるのか」と受け入れます。
 課題に対して、間違ったプログラムを書いた人がいたとき、私は間違っているなどと頭から否定せず、何故そう書いたのかを聞きます。そして、自分にはない発想に対して感心し、「発想はいいけど、今回の問題の回答とは違う。」とやんわりといいます。「それは、間違っている。正しいプログラムを書け。」などと怒る人がいるそうですが、私は全てを学習だと思っていますから、暗記教育的な事はしたいと思いません。出題者が想定した答えをそのまま提出させるような暗記教育的発想は実務で役立ちません。
 仮にその場の目標に対して、明らかにバグだとしても、考え方そのものは注目するべきものを持っている人はいます。というよりも、自分と違う人は全て、自分とは違う思考を持つ教師であり、違う思考体系を得られます。自分と違う思考を否定し、ミスだけを見ると、何も得られません。人生の全ての局面において、学ぶのが技術者であり、他人に対して不平不満を言わず、全ての条件を受け入れて、仕事を達成するのが本当の意味のプロの技術者だと私は考えています。
 昨今は、ミスを指摘すれば偉いと錯覚している人達が、STAP細胞の発明者を叩くような異常な世の中になっています。しかし、他人や何かを否定しても得られるものはありませんし、その手の人が何かを創造することもありません。他人に言う前に自分を律し、全ての物事から学ぼうとする姿勢を持たないとならないと私は思います。細かなミスを指摘して、人を虐めて喜ぶのは子供です。些細なミスを見逃し、自分と違う考えを受け入れ、本当に大切なものを見極める人こそ、大人でありプロと呼べる人だと私は考えています。

テーマ : 文明・文化&思想
ジャンル : 学問・文化・芸術

ネタつつき210 - 研究者の心

 STAP細胞の報道を見るに、世間は研究者(発明者)というものがどのような人なのか知らないと思いましたので、研究者であった私の心を書きます。研究者/発明者は、一言でいうと技術ばかです。
 性欲よりも、食欲よりも、金銭欲よりも、何よりもその専門分野が好きです。他の事はどうでもいいのです。ただし、だからといって人の心がないというものではありません。友達もいるし、恋人もいるし、家族もいる。普通の人と同じく、他者に対して、親しみを感じ、ともに喜びたいです。平和主義で、争いが嫌いで、とにかく、毎日平和で研究がしたい、ただそれだけです。その研究結果で、誰かを笑顔にしたい、そんな思いもあり、若い時から生涯を学問に捧げようと考えています。
 しかし現実は、利権と金銭欲にまみれています。誰かから強奪して儲けたい。それだけしか考えていない、野蛮で非理性的な人間及び組織がたくさんあります。さらに、日本政府のお偉い人型は、個人に向けられる犯罪に対して、無関心で組織の事しか考えていません。選挙さえ受かれば、報酬はもらえるし、組織と仲良くしたらもっと儲かる。それだけしか考えていないのだと私は思います。おそらく、お金や権力しか考えていないのでしょう。そうでなければ、こんな野蛮な国家になっていないはずです。知的な事しか興味がない私にしてみれば、訳が分からない人たちです。
 そんな研究馬鹿が思う事は一つです。「金銭欲で人類の発展が遅れている現状は馬鹿げている」です。例えば、情報技術は進化が早いといわれているけども、私から見て10年以上遅れています。欲にかられた人々が、人類の財産を食い物にするために、社会システムが複雑化する一方です。この複雑さは、システム屋の私からしてみれば、無駄で馬鹿馬鹿しいものです。みんなの役に立つ技術を、みんなで使う。そして、みんなが幸せになる。それ以外の何が必要なのでしょうか?毎日ご飯を食べて、仕事をしたり、デートをしたり、遊んだり、趣味をしたり、・・・そうした平和で満ち足りた生活をする以上の何を求めているのでしょうか?人類の財産を一人占めして、誰よりもお金が欲しい、権力が欲しい、そんな人たちは、誰かの血と涙でお金や権力を手に入れて、何をしたいのでしょうか?まったくもってわけが分かりません。非合理的かつ非理性的です。平凡にみんなで平和に暮らすだけでいいのに・・・。野蛮で悪意に満ちた、法治国家の建前をかぶった野蛮村日本に暮らしていると、そんな気持ちがわいてきます。きっと、日本以外の国でも、一部の人たちの強欲さで人類の足を引っ張っているのでしょう。
 残念ながら、人類には野蛮な人と理性的な人がいます。その野蛮な犯罪者たちに対して、適切に対処し、善意ある人人が平和に暮らす社会システムを考えればいいのにと思えてなりません。今の日本は、何事に対しても無関心で、何も考えなくてもお上に任せていれば、きっと自分だけは幸せで暮らせると考えていると思えてなりません。平和は無思考で得られない。歴史はそれを教えてくれます。そんな当たり前のことを考え、平和に向けて毎日システムを改善していけばいいのにと思えてなりません。今の日本は、ただひたすらに「きっと自分だけは幸せに暮らせる」そんな非現実的な妄想に逃げています。妄想の世界に逃げず、現実を直視し、社会を清潔に保つことを考え行動するという至極当たり前の事をするべきだと私は考える次第です。

テーマ : 情報処理技術
ジャンル : コンピュータ

ネタつつき209 - コピペ問題から見える知的財産の問題

 こ最近STAP細胞の論文についての報道が過熱していました。それで今回は、コピペ問題について取り上げます。この話題を取り上げた理由は、知的財産をどう扱うべきかについて、深いテーマがそこに潜んでいるからです。これから、コピペと知的財産についての私個人の意見を述べます。
 先ず言いたいのは、毎度のマスメディアがヒステリー状態になってバッシングをしているのは問題外だという事です。あの態度は、日本のマスメディアが、ただ悪口を言いたいだけだと証明している稚拙な行為です。本来大人がするべきことは、その事件を時系列に記述し、知的財産の専門家(弁護士や学者など)がどう考えるのかについてありのままに報道することです。
 私は特許庁から「個人が情報技術に関する発明を出願すること自体愚かなことだ」といわれ、政党から「個人の知的財産を会社が取って何が悪い」と明言されたことがあります。その経験と、システム屋と知的財産は切っても切れない関係なので、よく知的財産について考えていました。
 客観的に考えるために、科学者はどう考えているのか気になったので調べたところ、著名な科学者である武田教授の意見が興味深かったです。彼によると「学問の成果は人類共通の財産」であり、法律に明記されていないリンチはあってはならないとのことでした。なるほど、そういう考えもあるのかと私は思いました。何度も知的財産を略奪された私にはない考えで非常に勉強になりました。
 確かに、人類共通の成果について共有するのは理想的だといえます。その意見そのものは正しいでしょう。しかしながら、商売をしている私としては、完全に納得できない部分もありました。その理由は2つあります。
 一、発明をするのにあたり、時間・お金・労力が必要となります。そのリソースを取り戻すことも許されず、全て無料で他人に搾取され放題になるのは納得がいきません。搾取した人は何のリソースも消費せず、窃盗行為で儲けられるというのは道徳的に考えても納得がいきません。また、技術者/発明者本人の生存ができなくなります。発明者/技術者はただ搾取される存在ではなく、生存権があるはずです。
 二、発明したものはわが子と同じであり、誘拐されるのは納得がいきません。しかも、盗んだ企業は発明の本質を理解していないので、非常に出来が悪くされてしまいます。わが子が誘拐され、悪い別人として育てられるのを許す親がいるでしょうか?
 武田教授が誤解されるのは不本意なので明記しますが、武田教授が発言したきっかけは、あくまでも創意工夫の必要がない冒頭の部分だという点も付け加えておきます。あくまでも法治国家と、学問の共用性について述べたといえるでしょう。
 知的財産問題が複雑なのは、人類発展のための共用性と、商売としての側面が重なっている点にあります。人類発展のためには、個人の権利を放棄してもよい場面があります。しかしながら、発明者の生存権すら脅かすのは問題であり、発明したものを悪用する組織が野放しになるのもまた問題です。その二つの天秤をどのように折衷させるのか非常に難しい問題です。
 私自身、完璧な答えに至っていませんが、現時点の考えを述べます。知的財産は目に見えないからといって盗んでいいものではなく、発明者の権利を守らないとなりません。現状は盗みたい放題であり、法律の不備を正し、窃盗を防ぐ社会的仕組みが必要です。しかしながら、発明者本人も、人類の発展のために利益に関して妥協する高い道徳心が必要です。
 以上で終わりです。日本は技術大国を名乗っておきながら、知的財産について無関心で無法状態なので、真面目に知的財産のあり方について考えていただきたいです。そうすれば、本当の意味で日本は世界一の技術大国になれるでしょう。

テーマ : 政治・時事問題
ジャンル : 政治・経済

ネタつつき208 - 情報技術とは何なのだろう

 ここ最近よく思うのですが、情報技術とはいったい何なのでしょうか?技術力を向上させればさせるほど、その疑問が強くなります。というのも、見聞きしたもの全てをプログラムで表現可能であるばかりではなく、プログラムの必要すらなくなってくるからです。
 例えば、数学のように、現実の現象を情報技術で解析すれば、ある程度の量だと、もはやPCすら要りません。頭の中だけで完結してしまいます。それゆえ、私の開発スタイルは、「お客様の話しを聞く」の一点につきます。聞けばもう答えは自明なので、聞くこと以上に注目するべきことはありませんし、些細な開発手法何てどうでもよくなります。
 その状態になってかなりの時間が過ぎ、面白みがないし、より高みを目指したいので数学に手をだし、数学もまた情報技術で解析可能であるという結論に達しました。このことから、他の分野でも適用可能だと推測できます。
 となれば、結局のところ、情報技術とは何なのかわからなくなりました。一言でいうと、「考える」それ以外の何の定義が必要なのか、それがわかりません。私にとって、考える事全てが情報技術なのですが、全ての学問にそれが該当すると思います。となると、全てが「考える」で終わるのではないかという疑問がわきます。
 では、何をもって情報技術と呼ぶのでしょうか?情報技術を学習すればするほどわかりません。私の人生目標は「情報技術を極める」ことだから、これは重要な問題です。辞書なんてうわべだけの言葉であり、本当の意味で情報技術というものを理解するというのは非常に難しいです。
 私たちは秒進日歩のIT業界に身を置き、忙しい毎日を送っています。だからこそ、時々、情報技術とは何なのかを、自問する必要があるのかもしれません。

テーマ : 情報処理技術
ジャンル : コンピュータ

ネタつつき207 - 日本車が中国でよく売れたニュースを聞いて頭に浮かんだこと

 靖国参拝問題で懸念された、日本の自動車産業ですが、企業努力により好調だそうです。そのニュースを聞いて、私が思い浮かんだものは・・・

using System;

class 経済ニュース
{
    static void Main()
    {
        ホンダ();
        トヨタ();
        Console.ReadLine();
    }

    static void ホンダ()
    {
        販売結果( 5, 7 );
    }

    static void トヨタ( )
    {
        販売結果( 5, 7 );
    }

    static void 販売結果( int 反日, int 努力 )
    {
        int 前年度売上ポイント = 10;
        int マイナス要因 = 反日; 
        int プラス要因 = 努力; 
        int 今年度売上ポイント = 10 - マイナス要因 + プラス要因;
        if ( 前年度売上ポイント < 今年度売上ポイント ) {
            Console.WriteLine( "反日の影響に打ち勝った。" );
        } else {
            Console.WriteLine( "反日の影響に負けた。" );
        }
    }
}

完全にネタです。職業病です。

テーマ : プログラミング
ジャンル : コンピュータ

ネタつつき206 - 不可解で非論理的な事が多すぎる件

 まことに残念ながら、日本は不可解で非理論的な事が多々あります。こういうと他国にもあるという人が出てくるのですが、それを言い出すと、全ての事柄が他国にもあればよいという事になり、思考停止と同義になりますので、何故なのか考えてみました。最近起こった、不可解で非理論的な出来事は、首相の靖国参拝が批判的に報道されていることです。
 いくつかの機関の報道を見聞きすると「中国と韓国が怒り国益が失われるから首相の行動はおかしい」と書いています。この報道を読んで、不可解で非論理的な記事だと呆れました。何故ならば、理由が論理的に解説されておらず、結論ありきで書かれているからです。
 第一に報道機関が結論を押し付けているのが気になります。私が求める報道は、正確な情報であり、結論を勝手に決められるのは不快ですし、有害とすら言えるかもしれません。情報を整理整頓して提示してくれれば、結論は自分で考えます。これは思想信条の自由であり、当たり前の考えだと思います。そして、結論を決めつけているという事は、物事を多面的に分析していないと吐露しているのと同じであり、不足している情報があることが伺えます。私は不完全な情報を求めていません。もれなく正確に報道してもらえる事を望んでいます。
 誤解されるかもしれないので明記しておきますが、記者個人の考えや社としての意見を書いてはいけないといっているのではありません。どこまで書き手の考えなのかと、どこまで事実なのかについての線引きが曖昧なので情報の質が悪いことが問題なのです。もし、明確に線引きされていれば、結論は読者が考えられので、思想信条の自由が確保されている、良質な情報だということになります。
 第二に、結論が短絡的すぎる点が気になります。中国と韓国が怒るから国益を損なうだけでは、不足している情報が多すぎます。靖国神社の歴史、中国と韓国の主張、日本政府の主張、阿部総理の主張、これらの情報が圧倒的に不足しています。また、相手国の言いなりになるのが外交ではありませんし、国益とは目先の利益の事を言うのではありません。中国と韓国が怒った→貿易が減る→国益が損なわれるというのはあまりに短絡的です。国益という言葉を出すのであれば、中国と韓国の言いなりになった時に損なわれる国益と、言いなりになって得られる国益を正確に算出しなければなりません。それらの情報があって初めて、国益が損なわれると結論付けられます。ただ、外交というものは、相手国の言いなりになっているだけでよいというものではないと思います。
 第三に報道の主張に一貫性がない点が気になります。自己主張をするのであれば、その意見に一貫性がなければなりません。しかしながら、ある時は「他国にNOを言えない日本政府は駄目だ」といい、ある時は「相手国が怒ったらそれだけで駄目だ」といい、ある時は「曖昧で決められない首相は駄目だ」と報道します。意見が二転三転していますが、どれが本当の意見なのでしょうか?主張に一貫性がなく信頼性がありません。
 第四にそもそも何故、自国の神社に参拝してはならないのかが明確ではありません。「中国と韓国が怒るから」は理由になっていません。それは他国の主観であり、明らかに内政干渉です。論理的な行為として客観的に分析したとき、「自国の神社を参拝する」という行為がなぜ駄目なのか理由を述べなければなりません。また、他国に内政干渉する是非についても論じなければなりません。
 最後に私が問題視するのは、軍国主義との強引な結び付けです。たまに「靖国を参拝するという事は軍国主義の肯定だ」という人がいますが、どのように考え、その結論に至ったのか不明瞭です。論理的に飛躍しすぎています。神社に参拝しただけで軍国主義だというのは、道筋がなく、あまりにも非論理的すぎます。神社を参拝した人は全て軍国主義の人というのであれば、全世界の神社を撤廃するべきだと主張せねば、その人の論理的整合性が保てません。加えて、参拝していない人でも、秘密裏に軍国主義思想を持っている可能性があります。たかだか、「神社を参拝する」という行為だけでは、その人の思想を推し量れません。
 最後に気になるのは、ご先祖様を敬う事をなぜそこまで否定するのかという点です。靖国参拝を批判する人は、ご先祖様を敬う心が一切ないのでしょうか?どちらかというと、そちらの方が人間として問題があるのではないと私は思えてなりません。軍国主義を言うのであれば、他者に対して思いやりを持てない人の方が、その危険性が高いと思います。他者の尊厳を認めない人は、平気で他者を傷つけられるというのは自明です。
 私個人の意見を書きます。靖国参拝の是非については「本人の自由だ」です。日本国内のどこの神社に参拝してもそれはその人の自由です。他人がとやかく言う事ではありません。ましてや、勝手に「参拝したから戦争推進論者だ」などといった思い込みによる決めつけをすることが問題です。思想信条の自由を謳っている報道機関が、勝手に他人の思想を決めつけ断罪している姿は自己矛盾そのものであり、自由主義国家のものではありません。他国が怒ったら何でも間違っているという短絡的な思想は捨て、冷静かつ理論的に報道してほしいです。
 非論理的に空気でヒステリックに騒ぐのは日本の悪い癖です。一刻も早く、理論的に考えることが普通になることを願っています。

テーマ : 政治・時事問題
ジャンル : 政治・経済

ネタつつき205 - 最も困難なプロジェクトと目指す道

 年末なので、今まで一番難しかったプロジェクトを振り返ることにしました。私が一番難しく感じたプロジェクトは、納品後間接的にリーマンショックの影響を受ける会社の情報システムです。
 システム屋のお仕事は、売上増量経費削減が絶対の条件です。それが前提で、それ以上の事を求められます。ここでいう売り上げと経費は未来のものです。従って、システム屋は未来を対象にサービスを提供することになります。幸い私は、情報分析能力を武器に、おおむね成功しており、お客様に大きなクレームを言われた事がないのですが、冷や汗をかいたプロジェクトがありました。それが、リーマンショックと関係しています。
 リーマンショックそのものは予期できたものでした。あれが破綻しないと思うところに無理があります。私は金融に関して素人ですが、破綻するのは目に見えていました。ですから、私のクライアントには、金融投資を極力減らすよう呼びかけることにより、影響を減らせました。しかしながら、クライアントが取引している会社がリーマンショックの影響で破綻するところまで予期できませんでした。
 正確にいうと、ある程度影響があることは予測できましたが、そこまで影響があるとは正直思いませんでした。何故ならば、素人の私でもわかるような破綻(サブプライムローンが破綻するのは自明)だったので、それぐらい誰もが予測していると考えたからです。それが私の甘さでした。どうすればよかったのか、どのような情報システムならば防げたのかについて、私はまだ答えを出せないでいます。
 システム屋のお仕事は、お客様である企業の分析をすることも含まれています。しかしながら、依頼されていない取引企業の分析はやっていませんし、採算性などを考えると、分析可能だとは思えません。ならば、どのような企業と取引していても経営が揺るがない情報システムを、提供せねばならないことになるからです。さらには、取引先も違う取引先がいるので、連鎖的に全ての企業を分析することになるからです。残念ながら私の実力では、こういった情報システムは実装不可能です。
 どんな外部要因があっても、売上増加経費削減を実現するにあたって、最も大きな壁は予算と納期です。無限の予算があるならば、理論的に可能でしょうが、極端にいうと「百万円だすから、人類が破滅しようとも売上増加経費削減を実現する情報システムを1か月で作ってくれ。」という要望に対して応えねばなりません。このような要望に対して、今のところ、私は答える術がありません。まだまだ鍛錬不足です。
 つまり、情報システムを提供するにあたって、依頼を受けていない取引先と、自分の力が及ばない外部要因はどうするのかが課題となるのです。これをあきらめるのは簡単ですが、あきらめたら技術者としての死を迎えると思いますので、この課題について考え続けています。
 先ほどの例でいうと、リーマンショックが起きるところまで想定できたのですから、実力があれば何とかなったのではないと思います。むろん、依頼を受けていない取引先の倒産を防ぐことはできませんが、その企業が倒産することを想定して情報システムを構築できたはずです。それさえできれば、納期と予算については、少なくとも、クライアントと相談することが可能であったと思います。
 日本ではどれほど大きな過失があっても「想定外でした」と頭を下げれば許されることになっています。ですが、日本の技術者である私は、そのような愚かな行為をできません。何故ならば、「考えていませんでした。」と同義であり、技術者=考えていない人と定義することになるからです。本来技術者は考える人の事を言うのであって、想定外を想定しようともしない技術者なぞ存在理由がありません。実際はできないことがあるでしょうが、想定外でしたと開き直るのは問題以外の何物でもありません。
 ちなみに、そのプロジェクトは、お客様自身が「リーマンショックの間接的影響は依頼範囲に含まれていないし、一応売上増大経費削減は成功しているからいいよ。」と言ってくれました。それだけに、もっとうまいやり方があったのではないかと考え続けています。
 情報システムを構築するとき、依頼主にだけを目を向けていないでしょうか?依頼主の事を第一に考えるのは当然ですが、経営は閉じたものではなく、取引先や国際問題などの不確定な外部要因を視野に入れねばなりません。そうした依頼外の事にも広く目を向けられる技術者を私は目指します。

テーマ : ビジネス
ジャンル : ビジネス

プロフィール

インドリ

Author:インドリ
みなさん、はじめまして、
コンニチハ。

ボクは、無限の夢(infinity dream)を持つネタ好きな虹色の鳥インドリ(in dre)です。
色々な情報処理技術を啄ばむから楽しみにしてね。

http://twitter.com/indori
は別人による嫌がらせ行為です。
私とは関係ないので注意して下さい。
次はなりすましブログなどをするかもしれませんが、ここ以外でブログをするつもりがないので、ここ以外にインドリのブログがあったとしても無視してください。


何度言っても分からない人がいるので、ここにコメント欄へ書き込むときの注意事項を書きます。


一、社会人としてのマナーをわきまえましょう。
一、妄想に基づく書き込みを止めてください。
一、暴言の類は書かないで下さい。
一、某誹謗中傷サイトの書き込みは彼らの妄想に基づく書き込みですから無視して、ここへ書き込まないで下さい。
一、コメント書く前に他のコメントよく読んでから行って下さい。
一、言いがかかり等の行為を禁止します。
一、その他常識的に考えて迷惑なコメントはしないで下さい。


以上のルールを守れない人のコメントは削除します。



利用上の注意
ここに紹介してある文章およびプログラムコードは正確であるように心がけておりますが、内容を保証するものではありません。当サイトの内容によって生じた損害については、一切の責任を負いませんので御了承ください。


執筆したCodeZineの記事


【VB.NETで仮想CPUを作ろう】

  1. VB.NETで仮想CPUを作ろう
  2. レジスタの実装
  3. 仮想CPUのGUI化
  4. テストドライバの改良
  5. CPUの基礎動作の実装
  6. MOV命令の実装
  7. ADD命令実装
  8. SUB命令実装
  9. INC命令&DEC命令の実装と命令長
  10. MLU命令の実装とModR/Mについて
  11. DIV命令の実装とイベント設計について
  12. 機械語駆動式 関数電卓を作ろう!
  13. 機械語駆動式 関数電卓を作ろう! 解答編(前半)
  14. 機械語駆動式 関数電卓を作ろう! 解答編(後半)


【仮想ネットワーク実装でTCP/IPを学ぼう】
  1. TCP/IPの基礎と勘所
  2. ネットワークアクセス層の勘所
  3. インターネット層の勘所
  4. トランスポート層の勘所
  5. アプリケーション層の勘所
  6. セキュリティの基礎と仮想ネットワークの仕様
  7. GDI+と独自プロトコルの定義



【並列化】
インテル Parallel Studioを使って並列化プログラミングを試してみた
並列プログラミングの効率的なデバッグを実現する「Parallel Inspector」


【TBBシリーズ】
  1. インテル スレッディング・ビルディング・ブロックの概要
  2. インテルTBBから学ぶループの並列化
  3. スレッドセーフとインテルTBBのコンテナ
  4. インテルTBBのスレッドクラス


【OpenMPシリーズ】
  1. OpenMPの基礎構文
  2. OpenMPの実行時ライブラリと並列ループ
  3. OpenMPのメモリモデルとfork- joinモデル

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