中の人の徒然草309
今日は行き過ぎた資本主義社会について考えました。 資本主義のすべて悪だとは言いませんが、短期的利益を追い求めがちなのは確かだと思います。
株主たちが短期的利益にしか目が向いていないから、それが悪循環を生みだしている気がしてなりません。
例えば、正社員をアルバイトに変えて、人件費を減らす行為は本当に景気の回復や企業の力に結び付くのでしょうか?
私は最近、色々な会社のサービスの質が落ちたと感じております。質が落ちたらもともこうもありません。馬鹿の一つ覚えみたいに人件費のカットばかりするから会社に忠義を尽くす人間やプロが居なくなり、品質の低下につながって要るだと私は考えております。そうなれば、人件費はただのコストにしかなりません。カットすればするほど、その質が落ちるのは皮肉なものです。
なおかつ、目先の利益しか考えないと言う事は、稚魚を食べるのと同じ行為です。目の前の小魚を食べてしまえば、海から魚が居なくなります。それと同じで、目先の利益でコストカットばかり繰り返していては、その会社には何の価値もなくなります。だれが、忠誠心が無いアルバイト達のサービスで満足するのでしょうか?人件費という数値しか見ないのは愚かとしか言いようがありません。
誤解しないようにちゃんと書いておきますが、アルバイトの人が悪いとか言っているのではありません。人を人として扱っていない事を私は危惧しているのです。同一労働同一賃金であるべきです。
日本の悪いところは、レッテルを付けて内容とは関係のない階級社会にしてしまう点です。そんな事をしているから騙されやすく、詐欺被害額がうなぎ上りに上がっているのです。レッテルばかり見ていると中身が見抜けなくなるのです。
現実に日本のIT業界は「何もしない人ほど儲かり、真面目に働く人ほど損をする。」状態になっています。レッテルしか見ないから腐ったシステムを売りつける人が儲かり、真面目に作ろうとする人たちがデスマーチで虐殺されているのです。さらには、日本人を散々痛めつけておいてから、人件費が安いという理由だけで中国などの国へアウトソーシングする。
安ければ何でもいい。売ったらどんなものでもいい。日本がどうなってもいい。・・・
などと言った儲かれば何をしてもいいという態度が目立ちます。この結果得をするのは一部の強欲な人間であり、その人達が生み出すのは貧困と不信感と偽装された物品です。資本主義の全てが悪いとは思いませんが、それが生み出したものを鑑みると、決していいものではないと思います。
楽して儲ける事を追求するのではなく、汗水出して働いて儲ける事を考えるのが本筋であり、それしかないと私は考えております。株などと言う紙切れで楽して儲けようとするから実態が無くなるのです。普通に働いて、普通に社会を築くのが人としての王道であり、それしかないのではないでしょうか?
大不況という形でそれが証明されたのですから、人々が今の過ちに気付いて、軌道修正して欲しいと私は願っています。楽して儲けられる事はない。それはただの詐欺師による幻想であり、必死で働いてこそ利益が出ると言う原点に戻るべきなのです。紙切れを使った博打や詐欺が原因で大不況になるなんて愚かな事を繰り返してはなりません。