スレッド数決定問題2
前回解説したように、物理的なCPUを超える物理スレッドが生成されるとオーバーヘッドを生みますので、理想的なスレッド数は、物理的なCPUと同じであると言えるでしょう。しかし、昨今は同時マルチスレッディング技術があり、論理プロセッサ数と物理的なCPUの数が合わない事を考慮する必要があります。同時マルチスレッディング技術は、並列処理のパフォーマンスを高めますが、物理的なCPUと同じパフォーマンスの向上は望めません。例えば、同時マルチスレッディング技術である、インテルのハイパースレッディング・テクノロジーは、30%ぐらいの性能向上がみられ、将来的にはさらにパフォーマンスをアップさせるでしょうが、やはり物理的にCPUを搭載した方がパフォーマンスは良くなります。
以上の事を踏まえると、理想的なのは物理コア数、次に良いのは論理コア数と同数のスレッドが望ましいと言えます。望ましいという表現でとどめているのは、最初で述べた理由から、それで話しが終わらないからです。
きりがいいので今回はこれで終わります。続く・・・