Win32並行処理プログラミング入門24
イベントカーネルオブジェクトは、シグナル状態と非シグナル状態を持ちます。シグナル状態にするにはSetEventを、非シグナル状態にするにはResetEvent関数を使用します。この他にも、イベントカーネルオブジェクトをシグナル状態にした直後、直ちに非シグナル状態にするPulseEvent関数があります。以前にも述べましたが、自動リセットイベントにした場合、ResetEvent関数を使用できません。
話しは変わりますが、リセットイベントの有無は、イベントカーネルオブジェクトの用途によって使い分けます。細かい制御が必要な場合は、手動リセットイベントを選びます。一方、細かい制御が必要でない場合は、自動リセットイベントを選ぶとよいでしょう。
イベントカーネルオブジェクトは、非常に単純なオブジェクトです。ですがその分、色々使いどころがあります。イベントカーネルオブジェクトを使用する練習をしておくと、後でその経験が役に立つでしょう。