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実践的オブジェクト指向分析入門19

 この記事は、実践的オブジェクト指向分析入門18の続きです。前回は、オブジェクト指向分析とシステム管理の関係について解説しました。今回は、オブジェクト指向分析とテストの関係について述べます。
 オブジェクト指向分析時にも、テストに関する情報の分析は必要です。ただしテストと言っても、プログラムの成否を判定するものではありません。プログラムは実装段階で実行します。オブジェクト指向分析の段階でするべき事は、仕事のチェックがどのように行われているかと、何が正しいのかを分析する事です。
 品質のチェックは基準無くして出来ません。品質が悪いシステムが出来上がる理由は、最初から基準が考えていないからです。お客様にとって、何が正しくて何が間違っているのかをはっきりしないと、曖昧なチェックしか出来ないシステムになってしまいます。開発側の人間が自分たちの基準だけで物事の成否を判定するのではなく、お客様の判断基準を取り入れて品質のチェックを行わないとなりません。テストは実装段階以降でするべき作業ではありません。全工程でテストし続けないと駄目なのです。
 システム開発でありがちな間違いは、ウォターフォール開発モデルの発想で、テストを実装段階が終わってから行う事です。納期が近付いている段階で、人は正確にテスト出来ません。そういった過ちをしてしまうと、テストが不十分なまま出荷し、後で不備が発覚してしまいます。これは、ビジネス上非常に大きな損失です。どのようなソフトウェアも、バグが絶対にないとは言い切れませんが、だからと言って始めから品質管理をしない体制はルーズと言わざるをえません。
 また、お客様の仕事のチェック体制に目を向けることも大事です。システムはその作業を妨害してはなりません。業務に於いて仕事のチェック体制は非常に大切で、システムはその体制を補助しなくてはなりません。システムがエラーを出すのは問題ですが、お客様のチェック体制を妨害するのはそれ以上に問題です。システムを導入したために不備が生じたとなれば、最悪の状態だと言えます。
 テストはプログラムだけをチェックするものではありません。システム全体の動きと、開発作業そのものをチェックしなければなりません。オブジェクト指向分析の段階で、その為の情報を積極的に分析しましょう。テストといえば、開発作業終盤のイメージを持つ人が多いですが、エンドユーザーのヒアリングなど、やるべき事が沢山あります。
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テーマ : プログラミング
ジャンル : コンピュータ

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