中小企業や零細企業にも情報システムが必要
その理由を知るためには情報と何かを改めて考えなくてはなりません。情報とは組織/社会の血液であるどのような動物にも血液が必要です。それと同じで、あらゆる組織は情報システムが必要なのです。情報システムの存在意義は組織の規模とは関係がありません。組織の規模に応じた情報システムが必要なのです。
抽象的で分かり難いかもしれませんので具体例を挙げます。私は個人商店に情報システムを売り高い評価を頂いた事があります。初め私がシステムを売り込んだ時、店主は渋っていたのですが、私が説明すると興味を示して購入しくてくれました。秘密厳守ですので詳細を述べられませんが、重要なポイントは商売に関係する情報を示し、それをシステムでどう生かすのかです。
例え個人商店であっても社会に貢献しています。大企業だけが日本を支えているのではありません。日本の場合は特に、日夜努力をしている中小企業/零細企業で支えられています。規模に関係なく、優れたサービスを提供している会社はごまんといます。そういった会社は、その重要さゆえに情報が流動しています。そして、規模に応じた適切な処理の仕方があります。
大規模な組織の場合、莫大な情報が発生します。しかし、本当に重要な情報を選択せねばならず、多くの決裁が必要となります。一方大規模ではない組織の場合は、情報は大企業と比べて少ないものの、組織にとって重要な情報の割合が高くなり、意思決定の早さが求められるようになります。ですが、小規模な組織は人員が少なく、その重要な情報を処理する時間を取れません。ですから、如何に効率よく情報を処理するかが課題になります。
効率よく重要な情報を処理するには、小回りのきく情報システムが必要です。情報システムと言うと、大がかりなものというイメージを持つ人が多いのですが、情報システムには様々な形態があります。複数台のパソコンを並べるだけが情報システムの姿ではありません。パソコンを使わない情報システムもありえます。情報システムとは、情報を処理する体制や仕組みの事であり、その形態は固定されていません。想像力次第でどのような形態にもなります。オーダーメイドの靴を思い浮かべると分かりやすいと思います。
昨今はスピードが求められる時代になりました。それに対応する為には、小規模な組織であっても情報システムが必要です。雑務をさっさと処理し、本当に重要な心がこもったサービスに力を入れる為に情報システムを活用して下さい。