実践的オブジェクト指向設計入門1
システム設計とは、どのように問題を解決するのかを決定する事です。オブジェクト指向分析では、何をするべきなのかを解明しました。何をするべきなのかと、どの様に行うのかは独立しています。従って次の段階の設計では、何を行うべきなのかを、抽象度が高いレベルから始めて、徐々に詳細なレベルまで決定しなくてはなりません。今回から、そのシステム設計で行う作業について解説していきます。
システム設計で最初に行う作業はシステムの分割です。システムは余程小さなものを除いて、複数のサブシステムから成り立っています。例えば会社というシステムは、研究・製造・購買・販売などといった複数のシステムから成り立っています。人間は大きなシステムの全てを一度に扱えませんので、分かりやすい単位で大きなシステムを分割し、それをサブシステムとして扱います。
きりがいいので今回は終わりです。次回システムの分割について解説します。