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ネタつつき124 - システム開発で求められている能力

 世間から誤解されがちな職業をしているので、長年システム屋として仕事を遂行していて、必要だと感じた能力を書きます。最初に感じたのは創造力です。これについては以前書きました。ですが、それ以外の能力で重要な能力もあります。より厳密に言うと、創造力の前提となる能力です。
 私達システム開発に従事している者達は、毎回新しい事に直面し、それを理解することを求められます。ビジネスで役に立つシステムを作る以上、その対象となるビジネスを理解せねば話しになりません。しかしながら、私達にとって異なる業種のお仕事は未知なる分野です。お客様にとって当たり前のことでも、異業種の我々にはわからない事ばかりです。
 世間一般ではシステム開発というと、プログラミングばかりしているとか、コンピューターの事ばかり考えていると思っているでしょうが、実のところ異業種の学習に多くの時間を費やしています。システム屋の私が最初にする事は、システム設計とかではなく、お客様を早期に理解する事です。
 お客様はどの様に毎日の業務をこなし、何を考えているのかを早急に察しないとシステム開発は始まりません。ですから、私達システム屋は、世間が思っている以上に非コンピューターの学習に時間を費やしています。異業種のプロであるお客様と対等に会話をしないとならないのですから、コンピューターの事ばかりを考えていては務まりません。お客様の事を理解しないと、お客様が満足するシステムを提供できません。
 そういった事から、創造力の前提として、正確かつ速く物事を習得する能力が必要となります。より具体的に書くと、システム開発の依頼が決まる前から、そのお客様の業種について研究します。システムを納品するまで研究は続くのですが、少なくとも1週間ぐらいで、お客様と業務内容について話し合うレベルに至らないと、仕事は消えてしまいます。
 これは非常に大変です。理由は知りませんが、他業種の人は我々技術者が知っていて当たり前だと考えているので、お客様に合わせてこちらが常に学習するしかありません。おそらく、自分たちの仕事が常識化しているので、他業種の人には分からないという事を失念しておられるのでしょう。
 なにはともあれ、お客様から要望を引き出すには、お客様の目線で物事を考えなくてはなりません。その為には、新しい物事を素早く習得せねばなりません。一言で言うと、情報吸収能力と言えると思います。この情報吸収能力がなければ、システムの開発作業すら始められないでしょう。非常に重要な能力だと言えます。
 むろん、情報吸収能力だけではシステムは開発できません。吸収した情報を如何にしてシステムで解決するのかという、創造能力がなければ何も生み出せません。知っているだけではだめで、知っているから何をするというアクションが求められております。
 かといって、他業種の仕事ばかり学習していては、システム屋は務まりません。日進月歩で進化する情報技術について深く知る必要があります。しかしながら、私は普通の人間ですから、全てを完璧にこなすと頭がパンクしてしまいます。これに対応する為に、第3の能力である選択的忘却能力が必要となります。
 選択的忘却能力とは、今現在必要でない情報を忘れて、脳のパフォーマンスを保つ行為です。システムの依頼があるとその業界について深く知り、仕事が終わると要点を除いて忘れます。全てを暗記する必要はありません。細部の情報は外部記憶装置に任せて、必要な時に直ぐに取り出せる様にしておけばよいのです。自身の脳をより効果的に使うべきです。
 纏めます。システム屋といえば、コンピューターおたくのように思われがちですが、実際のところはコンピューター以外の事柄も考えているジネスマンです。システム開発をビジネス的に成功させるために必要な能力は創造力であり、創造力を発揮するためには情報吸収能力と選択的忘却能力が必要です。仕事が始まれば新しい物事を素早く大量に習得し、仕事が終われば素早く大量に忘却します。システム屋というお仕事は、大量に情報を消費し新しい情報と価値を生み出すお仕事だと言えるでしょう。
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ジャンル : コンピュータ

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