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実践的オブジェクト指向設計入門10

 この記事は、実践的オブジェクト指向設計入門9の続きです。前回は、アーキテクチャとシステム設計の関係について解説しました。今回はいよいよ、オブジェクト指向設計段階の解説を始めます。
 オブジェクト指向方法論OMTが提唱するオブジェクト指向設計とは、システム設計で描いたモデルを具体化するための作業の事です。システム設計はあくまでもモデルであり、実装をするには抽象度が高すぎます。そこで、実装に取りかかる前に、実装の手掛かりとなるモデルを作ります。
 システム設計で描くモデルと、オブジェクト指向設計で描くモデルの最大の違いは、プログラミングに関するオブジェクトが出現する点です。分析段階では現実をモデル化し、システム設計段階で解決方法をモデル化しました。そのモデルに肉付けし、実装作業が出来るようにする訳です。
 ここに誤解が生じやすいのですが、プログラミングそのものではないので、細部まで設計するという愚を犯してはなりません。この点を誤解し、些細なことまで指示をする場面を何度も見かけましたが、細部まで設計するぐらいならば初めからプログラミングをした方が早いです。しかしだからと言って、何でも直ぐにプログラミングをすればよいという考えも間違っています。
 では、何故オブジェクト指向設計をするのかというと、いきなりプログラミングをすると大局が見えなくなるからです。プログラミングしている時の人間は、いわば虫眼鏡を掛けた状態になります。しかしながら、システム設計ではざっくりとしたものですので、虫眼鏡を掛けた個々のプログラマーが間違った方向へ行きやすいです。また、コードが重複するなどと言った非効率な事が起こります。そもそも、作業を連携するために集団で作業しているのですから、個人が勝手な行動をしては意味がありません。だからオブジェクト指向設計を行うのです。
 よくある誤解なので繰り返しますが、人間を管理する為のオブジェクト指向設計をしてはなりません。プログラミングレベルで物事を考えると大局を見失うので、実装と問題解決策(システム)とのギャップを埋め、プログラマーに方向性を示すためにオブジェクト指向設計を行います。
 概要はこれで終わりです。次回からは、オブジェクト指向設計の具体的な作業について解説していきます。お楽しみに♪
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ジャンル : コンピュータ

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