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実践的オブジェクト指向設計入門11

 この記事は、実践的オブジェクト指向設計入門10の続きです。前回は、オブジェクト指向設計の概要を解説しました。今回は、オブジェクト指向設計の作業のうちのひとつ、3つのモデルを組み合わせるを解説します。
 オブジェクト指向設計で最初にする作業は、オブジェクト指向設計で作成した3つのモデルである、オブジェクトモデル、動的モデル、機能モデルをよく確認し、それを元に設計したシステムをどの様に実装するのか考えます。オブジェクト指向方法論OMTでは、オブジェクト指向設計の前にシステム設計をしています。それで、分析結果と合わして考えるという事です。
 この際、中心となるモデルはオブジェクトモデルとされています。分析段階のオブジェクトモデルは、得てして操作が足りませんので、動的モデルを元に判明した動作、および機能モデルで判明したプロセスを変換し操作を追加します。
 オブジェクト指向方法論OMTでは、状態図を用いて解説がされています。ですが、現在はアクティビティ図の方が適切なので、アクティビティ図に置き変えて解説します。最初はアクションに注目します。アクションは操作に変換しやすいです。ただし、分析段階のアクションは抽象的な物なので、1つの操作で実現できない事の方が多いです。そこで、アクションを分解する事を考えます。
 アクションはサブアクティビティに分解できます。例えば、原材料の調達という一つのアクションでも、購買部門・会計部門・生産管理部門など複数の部門に渡ってアクションとデータが存在します。そうした細かいビジネスプロセスは複雑なので、サブアクティビティ図を任意の段階まで書きます。この時問題となるのは、どこまで具象化するかです。
 アクティビティ図を具象化しすぎるとフローチャートと同様になってしまいます。フローチャートレベル(実装)ともなれば、プログラミングした方が早いし、プログラマーの裁量範囲を狭めてしまいます。それは悪妙高きマイクロマネジメントになってしまいます。従って一般的には、余り具象化しない方が得策だと言えますが、会社の事情によってはそこまでする必要があるかもしれません。その辺のバランスは、会社の実情と開発体制をよく加味して考えましょう。
 システム設計の結果とアクティビティ図を詳細に検討していくと、状態をどの様に扱うのかが課題となってきます。その他にも、複雑な流れをどの様に管理していくのかなどの課題が露呈します。そこでオブジェクト指向段階では、状態を管理するオブジェクトなどの情報技術特有のオブジェクトを考える必要があります。それは次の作業で解決します。
 
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