中の人の徒然草406
私が思うに、コストを減らすために国会議員の報酬を出来高制にした方がいいと思います。すなわち、価値ある立法をしないかぎり報酬が支払われないようにすれば、今よりもコストパフォーマンスを高くできます。ただし、それだけでは駄目です。
日本は政党政治による多数決で立法しています。ということは、能力が低い人に合わせなければ生産できない事を意味しますし、政党の利害で決まるという事は今現実に起こっているように、国民の利益が第一に考慮されないことを意味しています。おまけに、無意味に人数が多いから、多数決で決定する為に多大な金銭コストと時間的コストが発生する事になります。実に生産性が低いシステムです。
政党で分けるのはこれ以上ないぐらい最悪の分け方です。それならば、出来高制にして、立法した法律の数と質で報酬を定めるとし、各分野の専門家を雇った方が立法システムの生産性が上がります。すなわち、職能人が一つの目的の下に集団を組んだ方が生産力が高まるという訳です。現状は政党政治なので、党利の為に反対するだけの人や、人数合わせの国会議員が存在しており、無駄な事にコストがかかり過ぎていると言えます。システム屋の目から見れば、全てが無駄で出来ていると言っても過言ではありません。
私が思うに日本の不景気の根本的理由は、国会システムのコストパフォーマンスが悪い点にあると思います。今の世の中は秒進日歩の時代です。私は1イテレーション(仕事の単位)が1日~1週間でシステムを作っています。それぐらいしないと今の世の中生きられません。
それにも関わらず、日本の国家システムは一つの事をするのに何十年もかかります。おまけに解決する能力もありません。この状態でビジネスをするのは難しく、明らかに日本の国家システムがボトルネックとなっています。具体例をあげると、災害復興や年金です。未だに原発に関する事も災害の事も何一つ解決できていません。年金システムに至っては既に破綻しているのにも関わらず、高いコストをかけて無理やり存続している始末です。こんなひどい状態で存続する企業は存在しません。
国会議員にも優れて人がいるでしょうが、このコストパフォーマンスが低システムでは実力を発揮できないでしょう。何も決断できない政治だと言われていますが、元々何もできないコストパフォーマンスが低いシステムなのですからいまさら何を言っているのだとあきれるばかりです。今まで日本が存続していたのは、優秀な民間人がボトルネック以上の働きをしたからでしょう。ボトルネックが無ければ、世界一の経済国家に馴れたでしょうから非常に残念でなりません。
ボトルネックを解消しないと日本に未来はありません。適切な利益コントロールにより、コストパフォーマンスがよい国家システムになる事を願っています。
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