Winduws8がもたらすものはオンデマンドビジネス
デスクトップOSはその名の通り、ディスクに座ってする仕事を想定しています。しかしながら、そういった仕事は一部であり、逆の仕事の方が多くあります。さらに、情報を処理するべき場所はどこにでもあります。従って、適用範囲としてはCEの方が広いのですが、実際のところは開発し辛い状態でした。Windows8が登場したらその心配はなくなります。
いままでのビジネスは、場所を固定されるものであり、情報時代と言われている割には、仕事のやり方が前時代的でした。これは、情報技術の恩恵を少ししか得られていない事を意味します。世の中にレガシーシステムが沢山存在しますが、一番レガシーなのは人間です。人間が古い慣習に縛られている限り、新しい時代を真に迎えたとは言えません。いつでもどこでも仕事が出来る方が生産性も高く、よりきめ細かいサービスを提供できるようになります。さらには、ビジネスの幅も広がります。
日本は特にそうなのですが、場所に縛り付けて根性論で仕事させる苦行を仕事だと呼んでいます。しかしそれは、本当の意味で仕事ではありません。苦行と仕事を結びつける事態がナンセンスです。人間の生産力を高めるには、苦行よりも知的で創造的な仕事させる方がいいのに決まっています。これは1990年代に既に言われていた事ですが、未だに日本は情報技術があるのにも関わらず、もっと昔の考えに縛られて従業員に苦行を強いています。これでは、商売をするのが目的なのか、人を築けるのが目的なのかわかりません。商売をするのが目的であるのならば、もっと合理的に生産性を高めるべきです。
こういった話題になると、マスメディアは機械的で人の心を捨てるのに等しいという風な論調で情報技術を否定します。やれ、IT会社もしくはIT関連会社はマネーゲームをしているだとか、情報技術は犯罪を生んでいるだとか、昔は良かったなどと情報技術を感情論で否定しがちです。ですが、マネーゲームをしているのは相場師であり、そもそもIT会社の仕事ではありません。そもそもIT関連会社の定義は何でしょうか?ITを使用しているというだけならばほぼ全ての会社が使っています。また、犯罪者はどんな道具でも使用します。どうやら、人の心を活かすために情報技術があるという事実を知らない、もしくは見ようともしていないようです。
一例を挙げます。その少女は勉強が好きです。ですが、体が弱くて学校に通えず、望んでいる教育を受けられません。情報技術があれば、その少女に教育サービスを提供できます。しかし、マスメディアがいうような「ITは駄目だ。昔は良かった理論」を適用すれば、学校に行けないのであれば仕方が無いと切り捨てる事になります。昔は人を切り捨て、見殺しにし、できないものは仕方が無いと頭から決めつけていました。
情報技術があれば、病弱な人にもサービスを届けられますし、障害を持った人が仕事を得るチャンスを得られます。温かいとされる人を見殺しにする昔のやり方と、技術により社会に参加できる人を増やすのとどちらが人間的に温かいのか、それは明らかだと思います。
Windows88が発売されたからと言って、すぐさまオンデマンドビジネス(いつでもどこでも仕事ができる)が実現され、何時でも何処でもだれでもサービスが受けられる状態になるとは思っていません。レガシーな考え方を持つ人がいる限り、オンデマンドは実現しません。しかしながら、それが可能になる重要な一歩を踏み出したと言えると思います。Windows8を使ったシステムにより、より多くの人が社会参加できるようになり、より多くの人がサービスを受けられる時代になる事を願っています。