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ネタつつき137 - プロは常に他者に合わせるものかもしれない

 最近ふと気付いた事があります。それはプロは常に誰かに合わしているという事です。仕事で創るシステムはお客様が望むものですし、共同作業でも常にメンバーに合わして行動します。20代前半の頃は研究者という事もあり、自分が持つ技術と知識を総動員して、自分ならではのものを創ろうとしました。しかし、業務システムの開発に携わってからは、その様な事はなくなりました。
 特許に関わるようなシステムとは違い、業務システムの開発は特有の難しさがあります。それは、限られた選択肢の中で開発をする難しさです。業務システムの場合、技術的には研究に比べると難しくありません。では簡単なのかというとそんな事はありません。純粋な技術の部分ではなく、違う部分が難しいです。研究は持てる全ての技術と知識を使えますが、業務システムの場合それほど自由に選べません。チーム開発の場合は他者に合わせますし、単独開発の場合もお客様の望む範囲に合わせます。
 20代前半の頃は、自分は技術者だから自分の手で新しい技術を開発したいと考えていましたが、様々な人と出会ううちに考え方が変わりました。創るものがお客様のためのものであるから、その限定された状況内で如何に技術を使うかが大事です。それに冷静に考えると、1つの仕事で全ての技術と知識を使うのは未熟な証拠です。
 持てるすべての技術と知識を、使いたいというのは技術者の本能でしょう。今でもたまにその衝動にかられます。ですが、その様なプロジェクトは存在しません。普通に考えて、その様な技術のごった煮状態では、実務で使えるシステムになりえません。システムは要求があって創るものです。技術から逆算して創るものではありません。技術者の宿命として、毎日知識を広げ深めていきます。そうなれば自然と、1つの仕事の範囲を超えてしまうのではないでしょうか?それを考えると、ある種限定された技術と知識を使うようになるのは当然だと言えます。
 初めは面白さが足りないと思っていましたが、意外と限られた選択肢内でシステムを創るのも楽しいです。限定された状況は、新しい発見をもたらします。自分が知っていると思っていた技術で思わぬ使い方を閃いたり、物事の新しい見方を学んだり、開発メンバーから新しい発想を学んだりできます。
 知識についても使うべき状況が学べます。研究者の頃は知っている事全てを話したりしましたが、コミュニケーションという視点から考えたら失格です。時には知らない振りをした方が物事が円滑に進みます。誰かを立てるというのは重要な事です。プロジェクトの達成が目的であって、自分が目立つ事が目的なのではありません。プロジェクト達成のために空気になった方がよいのであれば、私は躊躇せず空気になります。システムは誰のために創るものであり、自分の事などどうでもよいのです。
 20代の人は自分が一番になるのが重要だと思うでしょう。しかし本当に重要なのは、システムを使う人の役に立つ事です。ですから私は、プロは常に他者に合わせるものかもしれないと思っています。もしかしたら、プロの理想形は存在さえ意識させない人なのかもしれません。
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テーマ : ソフトウェア開発
ジャンル : コンピュータ

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