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VBオブジェクト指向プログラミング講座 第9回 クラスだけが能じゃないインターフェイスも視野に入れよう

 この記事は、第8回 アクセス修飾子を上手く使って情報を隠蔽しようの続きです。前回は、情報の隠蔽とアクセス修飾子について解説しました。今回は、インターフェイスについて解説します。
 オブジェクト指向プログラミングと言えばクラスと思いがちですが、インターフェイスも有用なツールです。インターフェイスを一言で言うと、オブジェクトが守るべき約束や契約を表すものです。従って、クラスの様に実装を継承する事は出来ませんが、その方がかえってよい時もあります。例えば、そのアプリケーションでは、オブジェクトに識別子が必要だったとします。この状況で、全てのオブジェクトを、識別子オブジェクトの子オブジェクトとして定義するのは不可能に近いでしょう。.NETでは多重継承が出来ないので、Windowオブジェクトの子オブジェクトを、識別子オブジェクトの子に出来ません。

Imports System
Imports System.Windows
Imports System.Windows.Controls
Imports System.Windows.Input

Friend Interface IIdentifier
    ReadOnly Property Number() As Integer
End Interface

Friend Class MessageWindow
    Inherits Window
    Implements IIdentifier

    'このウィンドウの名前
    Private m_id As String
    Public ReadOnly Property Number As Integer _
        Implements IIdentifier.Number
        Get
            Return Me.m_id
        End Get
    End Property

    'インスタンスを識別するための定義
    Private Shared NextID As Integer

    'Windowのサイズを指定するための定義
    Private Shared random As Random =
        New Random(DateTime.Now.Ticks Mod Integer.MaxValue)

    '使用するメッセージ
    Private m_message As String
    Private Function CheckMessage(ByVal value As String) As Boolean
        If value Is Nothing OrElse value.Length = 0 Then
            Return False
        Else
            Return True
        End If
    End Function
    Public Property Message() As String
        Get
            Return Me.m_message
        End Get
        Private Set(value As String)
            If Me.CheckMessage(value) = False Then
                Throw New ArgumentException(
                    "1文字以上の文字列を指定して下さい。")
            End If
            Me.m_message = value
        End Set
    End Property

    '各種コントロール
    Dim input As TextBlock
    Dim text As TextBox

    'メッセージを指定してインスタンスを生成する
    Public Sub New(Optional ByVal msg As String = "Hello World")

        'Windowの設定
        Me.Height = random.Next(100, 1000)
        Me.Width = random.Next(100, 1000)
        Me.Message = msg

        'ボタン上のコントロール
        Me.input = New TextBlock()
        text = New TextBox()
        Dim panel As New StackPanel()

        Dim createBtn As New Button()
        createBtn.Content = "作成"
        AddHandler text.KeyDown,
            Sub(sender As Object, e As KeyEventArgs)
                If e.Key = Key.Enter Then
                    createBtn.Focus()
                    e.Handled = True
                End If
            End Sub

        Dim searchBtn = New Button()
        searchBtn.Content = "番号検索"
        AddHandler searchBtn.Click, AddressOf SearchWindow
        Dim nameBtn As New Button()
        nameBtn.Content = "番号は?"
        AddHandler nameBtn.Click,
            Sub(sender As Object, e As RoutedEventArgs)
                MessageBox.Show(
                "私は" & Me.Number & "号",
                "識別子",
                MessageBoxButton.OK,
                MessageBoxImage.Information)
                e.Handled = True
            End Sub

        Dim endBtn As New Button()
        endBtn.Content = "終了"
        AddHandler endBtn.Click, Sub() Application.Current.Shutdown()

        panel.Children.Add(input)
        panel.Children.Add(text)
        panel.Children.Add(createBtn)
        panel.Children.Add(searchBtn)
        panel.Children.Add(nameBtn)
        panel.Children.Add(endBtn)

        'ボタン
        Dim btn = New Button()
        btn.Content = panel
        Me.Content = btn
        AddHandler btn.Click, Sub() Me.CreateWindow()
        AddHandler btn.KeyDown, Sub() text.Focus()

        'その他の処理
        Me.SetMessages()
        Me.m_id = MessageWindow.NextID
        MessageWindow.NextID += 1
    End Sub

    '指定した番号を持つウィンドウを検索
    Private Sub SearchWindow(sender As Object, e As RoutedEventArgs)
        Dim value As Integer
        If Integer.TryParse(text.Text, value) = True Then
            For Each win In Application.Current.Windows
                Dim w As MessageWindow = CType(win, MessageWindow)
                If w.Number = value Then
                    MessageBox.Show(
                        "見つかりました♪",
                        "検索結果",
                        MessageBoxButton.OK,
                        MessageBoxImage.Information)
                    e.Handled = True
                    w.Activate()
                    Exit Sub
                End If
            Next
        End If
        MessageBox.Show(
            "指定のウィンドウはありません。",
            "検索結果",
            MessageBoxButton.OK,
            MessageBoxImage.Exclamation)
        e.Handled = True
    End Sub

    '新しいウインドウを作成する
    Private Sub CreateWindow()
        Dim win As MessageWindow
        If Me.CheckMessage(Me.text.Text) = False Then
            win = New MessageWindow()
        Else
            win = New MessageWindow(Me.text.Text)
        End If
        win.Show()
        Dim btn As Button = CType(win.Content, Button)
        btn.Focus()
    End Sub

    '指定されたメッセージを各種要素に反映する
    Private Sub SetMessages()
        Dim str As String = Me.Message
        Me.Title = str
        input.Text = str
    End Sub

End Class

前のサンプルに、識別子を使ってウィンドウを検索する機能を追加しました。今回のサンプルでは、あまり識別子が有効利用されていません。ですが、識別子インターフェイスを使って、Window以外にも識別子をつけて検索できるように拡張するのは簡単です。これが可能になるのもインターフェイスのお陰です。
 もっと成功例を知りたい人は、LINQを思い浮かべるとよいと思います。LINQは、インターフェイスと拡張メソッドを上手く組み合わせています。他には、.NETフレームワークのコレクションオブジェクト群を調べてみるとよいでしょう。インターフェイスが上手に使用されています。
 インターフェイスは極めて便利なツールですが多様は禁物です。特に、外部に公開するインターフェイスは慎重に検討しましょう。何故ならば、一度公開したインターフェイスを変更するのは大変だからです。古くからVBを使用している方は、COMプログラミングを思いだせばよくわかると思います。
 インターフェイスのアクセス修飾子は、基本的にFriendにしておきましょう。そうすれば、同僚に怒られるぐらいで済みます。慎重に設計をしていても、仕様変更はあります。その時の影響が最小限になるように、常に気をつけましょう。
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テーマ : プログラミング
ジャンル : コンピュータ

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Author:インドリ
みなさん、はじめまして、
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ボクは、無限の夢(infinity dream)を持つネタ好きな虹色の鳥インドリ(in dre)です。
色々な情報処理技術を啄ばむから楽しみにしてね。

http://twitter.com/indori
は別人による嫌がらせ行為です。
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一、暴言の類は書かないで下さい。
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一、言いがかかり等の行為を禁止します。
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ここに紹介してある文章およびプログラムコードは正確であるように心がけておりますが、内容を保証するものではありません。当サイトの内容によって生じた損害については、一切の責任を負いませんので御了承ください。


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【VB.NETで仮想CPUを作ろう】

  1. VB.NETで仮想CPUを作ろう
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  10. MLU命令の実装とModR/Mについて
  11. DIV命令の実装とイベント設計について
  12. 機械語駆動式 関数電卓を作ろう!
  13. 機械語駆動式 関数電卓を作ろう! 解答編(前半)
  14. 機械語駆動式 関数電卓を作ろう! 解答編(後半)


【仮想ネットワーク実装でTCP/IPを学ぼう】
  1. TCP/IPの基礎と勘所
  2. ネットワークアクセス層の勘所
  3. インターネット層の勘所
  4. トランスポート層の勘所
  5. アプリケーション層の勘所
  6. セキュリティの基礎と仮想ネットワークの仕様
  7. GDI+と独自プロトコルの定義



【並列化】
インテル Parallel Studioを使って並列化プログラミングを試してみた
並列プログラミングの効率的なデバッグを実現する「Parallel Inspector」


【TBBシリーズ】
  1. インテル スレッディング・ビルディング・ブロックの概要
  2. インテルTBBから学ぶループの並列化
  3. スレッドセーフとインテルTBBのコンテナ
  4. インテルTBBのスレッドクラス


【OpenMPシリーズ】
  1. OpenMPの基礎構文
  2. OpenMPの実行時ライブラリと並列ループ
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