中の人の徒然草427
嘘をついても選挙で当選すれば報酬が約束されています。それが原因だと思うのですが、民主党はマニフェストと真逆の行動をし、今は未来への責任と薄ら寒い言葉を連呼しています。でも、彼らには有言実行という言葉がありませんし、責任なんてまともにとったことがありません。いつものように言うだけでしょう。
そもそもおかしいのは、民主主義で国民主権となっている割には、政治家への報酬と人事権がない点です。どこが国民主権なのでしょうか?成果主義が当たり前となっている世の中で、何をせずとも一定の報酬を得る。そんな状態だから政治家は何もしません。そのくせ、復興費を流用したり、100兆円規模の道路を計画したりと余計なことばかりしています。復興費という名目もウソなのでしょうか?
こうした事態を防ぐために、会社は従業員の報酬を自らが決めます。政治家のように自分で決めさせることはしません。また成果も雇い主が判断します。この世の中に、自分で報酬を決め、自分で成果も判断している社員がどこにいるでしょうか?3500円のカツカレーを食べたから庶民感覚がないという、馬鹿げた報道がありました。そんなどうでもいいことよりも、成果型報酬でなく、嘘をついてでも当選すれば一定の報酬が得られるという点のほうが問題です。マスメディアは何でも茶化してワイドショー化しますが、肝心なことは何も報道しません。
そもそも選挙が社会契約でない点がおかしいです。そんな選挙なんていりません。嘘をついてもいいのですから、選挙なんて意味がありません。何を言っても契約としての効力がないので無意味です。民主党がそれを教えてくれました。ただ、どの党にもできる事なので、私は民主党だけを悪く思っていません。
選挙システムを根本から変える必要があります。そもそも今の選挙は意味もなくコストがかかりすぎですから、よりコストがかからずパフォーマンスが良い状態にせねばなりません。というよりも、政治家なんて曖昧で成果も何も判定されない職業いまどき必要なのか大いに疑問です。ようは法律がほしいわけですから、インターネットを通じて全国規模で法律を作ればいいのではないかと思います。オープンソース体制で法律を作るほうが、政治家よりもパフォーマンスがはるかに良いでしょう。
日本の政治家は政局を作るのと選挙活動(就職活動)に忙しくて、肝心の法律を生産する能力が低いと思えてなりません。この状態を放置した我々国民にも責任がありますから、嘘をついてもよく、働かなくてもいいノルマなしの政治家に期待して待つのではなく、立法システムを新しく考えたほうがいいと思います。
勘違いされないように明記しますが、成果が保障されていない政治家という職業そのものが信頼できないということと、立法システムそのものに不備があるということを言っています。政治家個人の事は言及していません。人単位でシステムを考えても無意味ですから、政治家という職業そのものを考えています。
そういった発想の転換がない限り、壊れたOSで動く日本が破綻することはだれの目にも明らかです。日本人は原発事故とかの深刻な出来事が起こるまで何も考えない傾向がありますが、取り返しがつかない事故が起こる前に考えたほうが良いかと思います。何でも想定外、日本が壊れてから考えるでは愚かすぎると私は思えてなりません。日本がなくなったから考えよう、なんて悠長なこと言っている余裕はありません。日本がなくなったとき、後からゆっくりと考えられる状態だとはとてもじゃないけど思えません。