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ネタつつき148 - お前の代わりいくらでもいるという言葉に騙されない

 人は皆「世界に一つだけの花」だと私は考えています。人には色々な要素があり、それらすべての要素が一致することはあり得ません。一致するにはすべての要素が等価であると証明せねばなりませんが、それは実質不可能です。ですから、個人には一意性がある(世界に一つだけ)だと断言できます。これは感情論でもなんでもなく理論的な話です。等価な個人がいると考える方が、非理論的で感情論だと思います。
 しかしながら、世間には「お前の代わりはいくらでもいるんだ」と恫喝に近い交渉をする人が居ます。誰しもそう言われると反論しづらく、向こうの言いなりになりがちだと思います。言われてみれば確かに、代替が不可能な人間なんて存在しません。ノーベル賞を受賞するような偉人ですら、「お前が発明しなくても人類のうちいつか誰かが発明しただろう」と強引に言うこともできます。しかしながら、その人がその時に発明することが重要なのです。強引な屁理屈に騙されてはなりません。冷静に考えるとうまく対処できます。
 私もそういった場面に何度か遭遇しました。そのとき私は相手の言い分を認める事から始めました。そうすると相手も調子が狂います。大体こんな流れになります。
交渉相手「お前の代わりはいくらでもいる」
私「はい。そうですね。代替が不可能なサービスなんてありません。」
交渉相手「。。。そ、そうだ。分かっているなら話しは早い。もっとまけろ。」
私「それは出来ません。貴方様の要求を考えると、この金額になります。」
交渉相手「お前が認めたようにこちらは代わりが居るんだ。
 まけないと交渉を打ち切るぞ。」
私「失礼ながら買い手にも代わりはいます。
 交渉を打ち切るのも結構ですが、どう考えても貴方が損をしますよ。」
交渉相手「なぜだ?」
私「あなた様の要求を考えると、これほど投資効果が高い業者はほかにはいません。」
交渉相手「代わりはいると認めたよな。」
私「ええ。価格ならばもっと低くても受注する業者は存在するでしょう。
 しかしながらその分品質は落ちます。安物買いの銭失いになります。」
交渉相手「品質を下げても安い方が良いと言ったらどうする?」
私「貴方様が要求する基準を下げれば、その分価格は下げられます。
 当方はお客様の要求で価格を決めているので柔軟に対処できます。
 もしよろしければ要求の見直しを相談しませんか?」
交渉相手「。。。。。分かった。よく検討してみよう。」
もちろんこれでも、交渉を打ち切る人はいますが、別に気にしません。何故ならば、不利な交渉条件をのむならばその方がましだからです。
 実際一時的に交渉を打ち切っても交渉相手が損をするだけなので、向こうから泣きついてきます。それに加えて、無茶な要求をする相手は大概メリットを求めています。こちらの言い分ものんだ方がメリットがあると提示すれば、損得勘定がわかる人ならば受け入れます。分からない人の場合は、こちらにとっても交渉するメリットがありませんので打ち切ってもよいのです。
 「お前の代わりはいくらでもいる」という言葉には強制力がありますが、慌てず「等価な個人なんてありえない」と冷静に考えましょう。そうすれば、相手の無茶な言葉に振り回されなくても済みます。
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