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中の人の徒然草437 マニフェスト選挙はもう枯れた。新しい契約選挙をしよう。

景色は紅葉色から冬色に変わってきました。物悲しくなりますが、それはそれで楽しいものです。物悲しいといえば選挙です。民意が反映されるシステムがないので誰がなっても一緒です。国民にとって政治はいつも冬景色です。
思えばマニフェスト選挙は意味がないものでした。何故ならば、それが守られなくとも何の罰則もなく、報酬も同じであり、嘘をついた方が得をするシステムになっているからです。そんな状態ですから、正直な立候補者は落選しますし、たとえ嘘をついていなくとも守られる保証が何もありません。保証がない契約ほど害になるものはありません。ビジネスの世界ではありえない話です。
さらに言えば、民意を反映しているといいながら、実際のところは国民の要望を吸い上げるシステムが何もありません。それで民意がと言われても、やはりビジネスの世界では一笑に付されるだけです。お客様の要望を聞かないサービスなど通常はあり得ません。
問題を箇条書きします。
  • 報酬と成果が一致していない。
  • 国民の要望を反映するシステムが存在しない。
  • 選挙で人を選ぶ基準が何もない。
  • 契約としての保証が何もない。
  • 選挙時にしか評価できない。
  • 政治家の人数に論理的根拠が何もない。
  • 集団で作業する利点が生かされておらず、集団の弊害のみが残っている。
政治家が悪いというのは簡単ですが、システムそのものがこれほど酷いものですから、誰がやってもろくな結果を残さないと思います。システムとして考えると、英雄だけが成果を上げるのではなく、普通の人が真面目に仕事をすれば、ちゃんとしたサービスが提供される状態にせねばなりません。それが基本です。
それらの問題を考慮すれば、マニフェスト選挙をやめて、契約選挙をすればよいかと思います。契約選挙という名前は私が便宜的に考えたもので、報酬の計算方法などを提示して選挙する方法です。例を挙げます。

例1 私たちは国家システムのコストを下げる事をお約束します。報酬はコスト削減金額の1/100です。
コストが増加した時は、増加金額分を賠償いたします。
例2 出生率を上げます。上昇率1%ごとにX万円の報酬をいただきます。下がった場合はもちろんその分を賠償します。

簡単な例ですが、こんな風に評価基準と報酬額を提示していただければ、国民がそのサービスを購入するかどうかを決められます。世間は政治離れなどと安易に言いますが、民意が反映されることがない、まったく意味のない選挙システムでそれを言うのは間違っています。常識的に考えて、消費者が興味を抱かないサービスは、消費者ではなく提供者が悪いのです。サービスを受ける側の国民が悪いというのはお門違いです。
なお、皆で多数決をとりながら全ての法律を決めるなどという馬鹿げたシステムは止め、責任を持った複数の集団が得意な法律を作る体制に変えたほうが、日本は絶対に良くなります。みんなで決めないと・・・などと言っているから何も決められないのです。コミュニケーションコストを考えると、そんなコストが高い状態では何も生産できないのは当たり前です。「決められない政治」になるのは至極当然であり、今更何を言っているのだと思えてなりません。
さらに言えば、一刻も早く簡単に国民が要望を出せるシステムを構築するべきです。それは最低条件です。そうしなければ、政治家がやりたくない事は何も実現されないからです。それは、民主主義の原則に反しています。具体的には、次のような要求を出せるようにします。

ストーカー規制法を正し、どんな道具を使っても他者に被害を加えられないようにする。賛成24320822件、反対12件。現在の順位1。期限は1週間。

そもそもどの職業にも最低ノルマや納期があります。国家サービスを考えたとき、これに該当するのは、現在の問題点を一刻も早く直すことです。ノルマがない職業はいまどき珍しいです。現状ではこの基本的なことが守られていません。国民の生命と財産を守るのが国家の役割であり、現状は異常といってもよいでしょう。
サービスの提供者は、サービスの消費者を満足させて報酬を得ます。その報酬とは、お金だけではありませんが、まともに働いている人が報酬を受け取れず、満足に働いてない人が報酬を得るのは間違っています。この異常な状態をただせば、日本は世界一の国になれる潜在能力があると思います。
私が言っていることは子供でも分かる当たり前のことだと思います。このバグを直せば、政治家と国民の双方が幸せになれます。それが本来あるべき姿ではないでしょうか?当たり前のことが当たり前になる状態になってほしいと願っています。
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テーマ : 政治・時事問題
ジャンル : 政治・経済

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