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ネタつつき149 - 固執することは習熟している事を意味しない

 仕事をしていると、基礎をしっかりと学習していない人と出会う事もあります。そういう人は得てして、限られた手法や仕事のやり方に固執します。その度に私はこう思います。「なぜあの人は手段が目的になっているのだろうか?目的に応じて柔軟に対処すればいいのに。」と。そういった人にとっては、私の言動が破天荒で型破りに映るようです。彼らにとって私は、既存の物事を無視するいけ好かない奴のようです。しかし私は、型をしっかりと学習し、目的に適した手法ややり方をその都度作っているだけです。既存のものを無視しているのではありません。
 あらゆる知識や技術には前提があり、仕事のプロセスも同様に前提があります。従って、どのような状況にでもそのまま使用できる知識・技術・プロセスは存在しません。銀の弾丸は存在しません。あらゆる技術・知識・プロセスは状況に応じて使い分けるものです。私は何かに固執せず、その都度状況に応じて柔軟に対処します。どうやらその行為が、他者には型破りに見えるようです。
 巷には目的や状況を無視し、今まで通りすることが、その技術・知識・プロセスなどに習熟していると考えている節があります。しかしながら、盲目的に何かに固執する行為がはたして、使用している技術・知識・プロセスを熟知し、使いこなしているといえるでしょうか?私はそう思えません。何故ならば、それらの知的ツールに習熟するということは、そのツールの性質や原理をしっかりと理解し有効利用することだと考えているからです。盲目的に知的ツールを使用する行為は、有効利用しているとはいいがたく、ただ漫然と使っているだけです。
 本当の意味で技術・知識・プロセスなどの知的ツールを使いこなすには、その知的ツールが生まれた背景、発明者の思想、目的、使うべき状況などを詳細に知らねばなりません。そうしないと、知的ツールを使いこなせません。昔の大工は、金槌を最低3年現場で使用しないと、一人前と認めないといっていました。そうした職人たちの言葉は、真の習熟に対する真理を言い表しているのでしょう。
 固執するという行為は、何かに対して拘りを表わし、何か自分が優れているかのような錯覚をもたらします。しかしながら、盲目的な固執は理解と真逆の行為です。妙な錯覚に溺れず、「学び考え続ける」という至極当然の行為をしましょう。それが技術者であり、人があるべき姿ではないでしょうか?
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