情報集合論(仮名) 限界は人間の錯覚
原子よりも細かい要素が発見されると、人間の学問は発展します。その原因は情報が増えたからです。ということは、人間が認識できる情報を増やせばよいのです。人間の五感を文明の力で増やせば問題は解決です。それを繰り返せば、人類が保持する知識集合の要素数が増えます。この考えから私は量子力学とカオス理論を連想します。
無限に存在する情報に対し、人間の能力は有限です。情報をどのように取り出すのか、それにより解釈が異なりますし、ほんの少しの情報の差だけでも多大な誤差をもたらします。人間は主観で物事を考えがちなので、あたかも世界が変わったかのように感じます。しかしそれもまた錯覚であり、情報の切り口を変えたのにすぎません。情報は無限次元体であり、どのようにカットしても、人間が納得できれば真実として存在するように感じるのです。ある意味全てが錯覚だといってもよいでしょう。
人間はおごり、真理を明らかにするという考え方で知識体系を構築します。しかしながら、所詮人間の能力は有限です。真実の欠片をつなぎ合わせて自己満足しているだけです。先入観を捨て、謙虚な心で無限次元体を分析する必要があるでしょう。