.NETプログラミングの勘所 - インタフェースを有効利用しよう
もちろん、歴史的な理由だけで使用を勧めているのではありません。インタフェースが役立つ理由が3点以上あります。.NETプログラミングをするならば、インタフェースはおさえるべきものなのです。これからその理由を解説します。
その一、実装継承階層からの独立。オブジェクト指向プログラミングのフレームワークは複雑で、実装の継承を多用して作られています。それ故に、実装の継承階層を注目しがちですが、.NET Frameworkは、インタフェースの継承も多用されています。その理由はいろいろありますが、そのうちの一つが継承階層からの独立です。実装の継承は型にはまれば強力ですが、現実の問題が型にはまると限りません。現実世界では、階層からはみ出た問題も解決せねばなりません。そこで、階層的につながっていないオブジェクトを表わす手段が必要となってきます。その役割を果たすのがインタフェースです。インタフェースを使用知れば、より再利用性の高いプログラミングができます。
その二、オブジェクトの特徴を示せる。オブジェクトには様々な特徴があります。しかし、それらオブジェクトに共通した特徴や特筆するべき特徴があります。それらオブジェクトの特徴を、プログラムで記述できれば、より高度なプログラミングができます。しかもその可能性は無限大です。インタフェースを実装したオブジェクトは、様々な局面で活躍します。
その三、便利なインタフェースが既に用意されている。先ほど述べたように、.NET Frameworkには便利なインタフェースが沢山用意されていますし、インタフェースを利用する強力なメソッドも多いです。その恩恵を受けるために、ちょっとした手間をかけて、自分が作るオブジェクトに既存のインタフェースを持たせるべきです。そうすれば、.NET Frameworkの強力さを得られます。
インタフェースをおさえて、快適な.NETプログラミングライフを楽しみましょう♪