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初心者のためのC#プログラミング本格入門113 - メソッドもオブジェクトとして考えよう

 この記事は、初心者のためのC#プログラミング本格入門112の続きです。前回は、プログラムをパターンとして捉える思考法について解説しました。今回は、メソッドをオブジェクトとして扱う方法について解説します。
 プログラムをパターンとして扱うには、メソッドをどうやってインスタンスとして扱うのかという課題があります。この課題をやる前に、準備があります。もしまだ修正していない場合、EnumeratorWhenRemoveElementのプログラムを修正してください。

class SimpleListTest : Test
{
    //元となるオブジェクト空要素を削除した時の、
    //Enumeratorオブジェクトの挙動をチェック。
    private void EnumeratorWhenRemoveElement()
    {
        base.Execute( );

        //任意の要素を準備
        int count = 10;
        for ( int i = 0 ; i < count ; i++ ) {
            this.target.Add( i );
        }

        //Enumerator取得後1要素を1つ消す
        this.ie = this.target.GetEnumerator( );
        this.target.Remove( );
        count = this.target.Count;

        //Enumeratorの個数をチェック
        int ieCount = 0;

        //個数をチェック
        while ( ie.MoveNext( ) == true ) ++ieCount;
        if ( count != ieCount ){
            string message = 
                "Enumeratorと元のオブジェクトの要素数が一致していません。";
            throw new TestFail( message );
        }
    }
}

何を変えたのかというと、try文を消しています。何故ならば、現在個々のテストプログラムで、try文を書かなくてもよい方法を解説している途中だからです。
 本題に入ります。メソッドを配列に入れたり、ループで繰り返し実行したりするには、他のオブジェクトと同じように、インスタンスとして扱う必要があります。初心者にとっては難しい考え方だと思いますが、実際にやると思いのほか簡単で、場数を踏めば慣れてきます。尻込みせずにやってみましょう。

class SimpleListTest : Test
{
    public override void ExecuteAllTest()
    {
        System.Action[ ] tests = new System.Action[ ] {
            this.OneElementAdd,
            this.OneElementRemove,
            this.CurrentTest,
            this.AddElementCheck,
            this.EnumeratorWhenRemoveElement,
            this.ForeEachTest,
            this.ForeEachTest2
        };
        foreach ( System.Action test in tests ) {
            try {
                test( );
            } catch ( TestFail e ) {
                base.Error( e.Message );
            } 
        }
    }
}

ポイントは、System.Actionオブジェクトと、メソッドに括弧がついていない部分です。メソッドをインスタンスとして扱うには、オブジェクトSystem.Actionというオブジェクトを使って、C#にメソッドをインスタンスとして指定したい旨を伝えます。括弧があるとC#は、メソッドを呼び出したいと判断してしまいます。もしそう判断しなければ、メソッドを呼び出すだけで複雑な記述をしなくてはならなくなります。それで、括弧を指定しないという別の記述を採用しているのです。
 この新しいプログラムを実行すると、System.InvalidOperationExceptionの例外がスローされてプログラムがストップします。これを防ぐには、catchを複数指定します。

class SimpleListTest : Test
{
    public override void ExecuteAllTest()
    {
        System.Action[ ] tests = new System.Action[ ] {
            this.OneElementAdd,
            this.OneElementRemove,
            this.CurrentTest,
            this.AddElementCheck,
            this.EnumeratorWhenRemoveElement,
            this.ForeEachTest,
            this.ForeEachTest2
        };
        //catchは複数指定できる
        foreach ( System.Action test in tests ) {
            try {
                test( );
            } catch ( TestFail e ) {
                base.Error( e.Message );
            } catch ( System.InvalidOperationException e ) {
                base.Error( e.Message );
            }
        }
    }
}

初心者の方はいちいち指定するのは面倒だと思うでしょうが、自分が想定していない場合、例外がスローされた方が良いのでそうなっています。例外処理は想定外をチェックできる便利な機能だと言えます。
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