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C#文法リファレンス - イテレータ(反復子)

概要
 .NETに適したやり方で繰り返し処理を抽象化するオブジェクト作りたい場合、IEnumeratorインタフェースを実装します。そのIEnumeratorインタフェース実装の手間を省き、プログラムを読みやすくします。

使用に適した状況
 複数のインスタンスを管理するオブジェクトを実装したい場合。例えば、売上明細オブジェクトをもつ、売上オブジェクトなどが該当します。

サンプル

/*----------------------------------------------------
 * 
 *  イテレータ(反復子)
 *  
 ----------------------------------------------------*/
using System;
using System.Collections.Generic;


class Range
{
    private int from, to;

    public IEnumerator<int> GetEnumerator()
    {
        for ( int i = from ; i <= to ; i++ ) {
            if ( i == 100 ) yield break; //生成を終了する
            yield return i;  //値を生成して返す
        }
    }

    public Range( int from, int to )
    {
        this.from = from;
        this.to = to;
    }
}
class Iterator
{
    static void Main()
    {
        //値が最後まで生成されて表示される
        foreach ( int i in new Range( 0, 9 ) ) {
            Console.Write( "{0} ", i );
        }
        Console.WriteLine( );

       //終了条件が原因で、すぐにyield breakに到達し、空白だけ表示される。
        foreach ( int i in new Range( 100, 300 ) ) {
            Console.Write( "{0} ", i );
        }
        Console.WriteLine( );
        
        //終了
        Console.ReadLine( );
    }
}


文法
 「yield break」ステートメントと、「yield return」ステートメントを使用します。break の方は生成を終え、return の方は返す値を生成します。

解説
 .NET環境でプログラミングをするとき、IEnumeratorインタフェースを実装するオブジェクトを作ることが多々あります。何故ならば、.NETにおいて、IEnumeratorインタフェースは非常に重要なものだからです。IEnumeratorインタフェースを実装しておくと、LINQプログラミングでもそのオブジェクトを扱えるようになりますし、予め用意されているオブジェクトとも相性が良くなります。
 しかしながら、IEnumeratorインタフェースを実装するのは意外と面倒です。決まったパターンがあるのにもかかわらず、毎回同様のプログラムを書くのは面倒ですし、プログラムが長くなって本当に重要なプログラムが見えにくくなります。そういったことから、C#にはIEnumeratorインタフェースの実装をサポートするための文法が用意されています。
 ただし、文法が用意されているからと言って、どうなっているのかを知らなくてもよいという事はありません。一度は、IEnumeratorインタフェースを自分で実装してみましょう。実装がサポートされているかと言って、理解しなくてもよいという事はありません。理解することを前提としてイテレータが用意されていると考えるとよいでしょう。
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ジャンル : コンピュータ

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