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初心者のためのC#プログラミング本格入門120 - 例外処理テストを覚えよう

 この記事は、初心者のためのC#プログラミング本格入門119の続きです。前回は、オーバーロード(多重定義)と、型を活用する技法について解説しました。今回は、新しいテスト方法を解説します。
 現在サンプルプログラムには、1件のエラーがあります。このエラーを解決する方法を考えてみましょう。エラーを解決するにはいくつかのステップを踏みます。
 始に、エラーとは何かについてよく考えます。テストを作る時は、最初はなんとなく作ってよいのですが、最終的には何をテストするものなのかはっきりさせる必要があります。それは、テストを読む側の立場になって考えればわかると思います。何をするのかよくわからないテストからエラーを報告されても、何についてエラーが出たのか、どうすれば解決するのかなどの疑問が湧きあがってしまいます。従ってテストは、テストを受ける立場になって作らねばなりません。エラーを報告しているEnumeratorWhenRemoveElementテストを元に、正しいテストについて考えていきましょう。
 EnumeratorWhenRemoveElementテストは、Enumeratorオブジェクトの挙動をチェックするものです。より具体的に書くと、System.Collections.Generic.IEnumerableインタフェースの実装法を学習するためのものです。ですから、例外が発生することが想定されていません。例外を想定していないので、エラーが発生しているのです。しかしながら、はたして例外が発生することは悪いことなのでしょうか?答えは否です。例外がスローされるべき状況なので、例外がスローされる事を前提にテストを作らねばなりません。この考えは、初心者の方は難しいと思いますので、これから丁寧に説明していきます。
 以前も開設しましたが、System.Collections.Generic.IEnumerableインタフェースのMoveNextメソッドは、変更があったら例外をスローしなくてはなりません。何故ならば、管理している要素に変更があった時、その変更を知らないままに使用しているオブジェクトがあれば、色々な危険を生むからです。具体例を挙げると、あると思っていたデータが処理の途中でなかったり、出力した直後に削除されていたりします。これらの出来事は、人間にとって不自然な出来事なので、プログラムの出力結果に驚いてしまいます。それで、管理するデータが変化したした旨を伝えるために例外をスローするのが望ましいとされています。例外処理は、こういった「想定外」を防ぐための機能なのです。
 そういったことから例外処理は、メソッドのお仕事のうちの1つです。従って、例外処理をスローするべき状況で、正しく例外をスローしているのかチェックするテストが必要です。今回の場合、要素数をチェックするよりも、例外がスローされているのかチェックするテストを考えるのが正解です。これを踏まえて、テストを改善しましょう。

//関係のないプログラムは省略
class SimpleListTest : Test
{
    //要素数が変化した場合例外をスローしなければならない
    private void EnumeratorWhenRemoveElement()
    {
        base.Execute( );

        //任意の要素を準備
        int count = 10;
        for ( int i = 0 ; i < count ; i++ ) {
            this.target.Add( i );
        }

        //Enumerator取得後に1要素を1つ消す
        this.ie = this.target.GetEnumerator( );
        this.target.Remove( );

        //例外が正しくスローされているのかチェック
        System.InvalidOperationException checkException = null;
        try {
         ie.MoveNext( );
        } catch ( System.InvalidOperationException e ) {
            checkException = e;
        }
        if ( checkException == null ) {
            string message = "管理するデータが変更された後に、" +
                "変更前に取得したインスタンスがMoveNextメソッドを呼び出した場合、" +
                "System.InvalidOperationExceptionをスローしてください。";
            throw new TestFail( message );
        }
    }   
}

以上で全てのエラーが解決しました。安心して前に進めます。
 今回紹介したことは、お仕事でプログラミングをしている人ならば知っていて当然の知識なのですが、私は書籍で解説されているのを見たことがありません。そこで、この連載に盛り込むことに決めていました。こういう実務経験者が知っていて当然の知識を解説しなければ、本当の意味でプログラミングを解説したことにならないと私は考えています。ですから私は、新人教育をするときは、必ずこういったことを教えています。初心者の方は、こういった便利で必須のプログラミング知識は習得しておきましょう。、単純な1つの知識が大きな差を生み出します。単純な一つの知識を習得し、大きな利益を生み出そう。
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ジャンル : コンピュータ

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