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C#文法リファレンス - デフォルトコンストラクタ

概要
 インスタンスの初期処理を設定したい場合に使用します。ただし、指定していない場合もコンパイラが自動で生成します。

日常でたとえると
 世の中には何も言わないときにこうするというルールが沢山あります。もし、全ての物事を細かく指定しないとならないならば、日常生活が困難になります。例えば、ファミリーレストランで、個々の食材の大きさ、料理の温度、担当するコックの名前...など全てを指定せねばならないのであれば、非常に面倒で行くのが嫌になるでしょう。

使用に適した状況
 コンパイラが自動で生成するので、自分の意図を示すために、デフォルトコンストラクタを常に定義する方が良いでしょう。ただし、デフォルトコンストラクタが必要なく、常にコンストラクタで値を指定し、インスタンスを生成する、何らかの制約を持つオブジェクトは別です。そのようなオブジェクトでは、デフォルトコンストラクタを指定しない方が良いでしょう。

サンプル

/*----------------------------------------------------
 * 
 *  デフォルトコンストラクタ
 *  
 ----------------------------------------------------*/
using System;
using System.Reflection;


class Sample { }
abstract class AbstractClass { }
static class StaticClass { }
struct Value { }
class Foo
{
    public Foo()
    {
        Console.WriteLine( "自分で定義したデフォルトコンストラクタを呼び出しました。" );
    }
}

struct Bar
{
    //値型はデフォルトコンストラクタを定義できない
    //public Bar() {}
}

class Constructor
{
    static void Main()
    {
        //何も指定しない場合、デフォルトコンストラクタが自動生成される。
        Console.WriteLine( "参照型のデフォルトコンストラクタ" );
        PrintInfo( typeof( Sample ) );
        Console.WriteLine( );

        //自分で実装した場合
        Console.WriteLine( "自分で用意した参照型のデフォルトコンストラクタ" );
        PrintInfo( typeof( Foo ) );
        Console.WriteLine( );

        Foo obj = new Foo( );
        Console.WriteLine( );

        //抽象クラスのデフォルトコンストラクタ
        Console.WriteLine( "抽象型のデフォルトコンストラクタ" );
        PrintInfo( typeof( AbstractClass ) );
        Console.WriteLine( );

        //静的クラスのデフォルトコンストラクタ
        //※静的クラスはデフォルトコンストラクタは存在しない
        Console.WriteLine( "静的クラスのデフォルトコンストラクタ" );
        PrintInfo( typeof( StaticClass ) );
        Console.WriteLine( );

        //値型
        Console.WriteLine( "値型のデフォルトコンストラクタ" );
        PrintInfo( typeof( Value ) );
        Console.WriteLine( );

        //終了
        Console.ReadLine( );
    }

    private static void PrintInfo( Type type )
    {
        int count = 0;
        foreach ( ConstructorInfo info in type.GetConstructors(
            BindingFlags.NonPublic | BindingFlags.Public |
            BindingFlags.Instance ) ) {
            Console.WriteLine( "アクセス修飾子はPublic?{0}", info.IsPublic );
            Console.WriteLine( "アクセス修飾子はProtected?{0}", info.IsFamily );
            Console.WriteLine( info.ToString( ) );
            ++count;
        }
        if ( count == 0 )
            Console.WriteLine( "コンストラクタは存在しません。" );
    }
}


文法
 引数を受け取らないコンストラクタであり、型名と同名のメソッドのような形式です。文法的には簡単ですが、型の種類ごとにルールの細部は異なります。それに加えて、設計レベルから考える必要があります。ずいぶん簡単に見える文法ですが、使いこなすのは結構難しいです。

解説
 オブジェクト指向設計により、オブジェクトの初期処理がある場合デフォルトコンストラクタを使用します。しかしながら、厳密に初期処理を必要としないオブジェクトは存在しません。コンピュータ上で動く以上、メモリ領域の割り当てなどの処理が必要です。ですから、常にコンストラクタで値を指定しなければ、インスタンスを生成できない、ある一定の制約を持つオブジェクト以外に使用します。
 自分で定義しないと、コンパイラが自動でデフォルトコンストラクタを用意してくれますが、それでは定義忘れなのか、意図的なのかがわかりません。従って、制約上必要がないとはっきりしているとき以外は必ず自分で定義しましょう。
 サンプルプログラムで示したように、参照型と値型ではデフォルトコンストラクタの扱いが異なります。値型はデフォルトコンストラクタを定義できません。従って、厳密にインスタンスを制御する必要がある場合は、参照型にする必要があります。
 その他にも、静的クラスや抽象クラスでもデフォルトコンストラクタのルールが異なります。つまり、型の類ごとにルールが異なるのです。発見しにくいエラーの元になるので、十分に気を付けてください。
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ジャンル : コンピュータ

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