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ネタつつき157 - 抽象化と情報技術者の本質

 情報技術の基本は抽象化です。ですからこのブログでは抽象化という言葉よく出ます。ですが、情報技術とは無縁の普通の人や、まだ情報技術に精通していないは、あまりピンとこないと思います。そこで今回、抽象化とは何かについて書くことにしました。  情報技術者の私はインクリメント(1ずつ増加する演算)とデクリメント(1ずつ減少する演算)は抽象化すると同じ関数に見えます。普通の人はこの発言にビックリすると思いますし、数学好きな人もビックリするかもしれません。そこが、数学と情報技術の違いだと思います。抽象化と言っても、その内容は職業ごとに異なるようです。
 数学者は形式や定義を気にするでしょう。また普通の人は、小学生のころ習った事と照らし合して「同じなんてありえない」と考えるでしょう。しかし、私たち情報技術者は、どのように実行するのか(実現方法や構成物)を中心に考えます。

1~9のインクリメントとデクリメントは次のようになります。
インクリメント:1 2 3 4 5 6 7 8 9
デクリメント:9 8 7 6 5 4 3 2 1

情報技術者は、これを頭の中でイメージして、抽象化したら同じだと考えます。何故ならば、どちらも次の数値を返しているだけだからです。仮にこの演算をNextと呼びます。このNext演算に対して、数値を1~9の順番に並べた記号表を渡せばインクリメント演算。数値を逆に並べた記号表を渡せばデクリメント演算になります。つまり、数値の次の値を示すという共通動作があるから抽象化したら同じだと判断するのです。
 世間一般の人は誤解していますが、情報技術者というものはパソコンオタクではありません。情報技術者はパソコンという道具を使いますが、その本質は物事を情報として抽象化し、その情報を分析して処理する点にあります。パソコンはあくまでも道具にしかすぎません。情報技術に熟達すれば、パソコンを使わずに力を発揮できます。
 情報技術者の本質は、先ほどの例で示したように、物事を抽象化して考えるところにあります。しかし抽象化する能力は、情報技術者の専売特許ではありません。人間は誰しも、物事を抽象化する力があります。物事を自由に抽象化できるようになると、色々な考えができるようになります。考えるという行為は何をにするにしても重要です。情報技術者に限らず、抽象化する力を鍛えるとよいと私は思います。
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ジャンル : 学問・文化・芸術

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