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中の人の徒然草457 本当の問題は隠れている。真偽は決定不可能。

 昨日は真偽について考えていました。そもそも、真偽という2値だけで、この複雑な世界を表現可能なのでしょうか?便利なので、私も一応真偽という言葉を使いますが、より正確に言うと、偽と少なくとも偽でない、もしくは条件を満たす要素が1個以上あるという方が良いのではないかと思います。
 集合論には属するか属しないかという演算があります。しかし、一部属するという結果もあり得ます。この時、100%属していないと偽であるとするのであれば、人間は全てを見通せないので、全てが偽と同じになり、論理そのものに意味がなくなってしまいます。
 改めて考えると、我々の住む世界はすごくファジーです。100%の真実なんてどこにもありません。それに、人間がやることは間違いの方が多いです。
 例えば、昨日ニュースでブラック企業対策に市町村が動き出したことを知りました。この行為自体は何ら問題はないのですが、またいつもと同じ過ちを犯していました。それは、「若者」と無暗に限定している事です。ブラック企業とは、法を無視する会社の事ですから、若者だけに危害を加えるのではなく、若者以外にも危害を加えます。それにもかかわらず、「若者」と限定してしまうと、若者ではない人の被害は放置することになってしまいます。この手の余計な限定をするのは、お役所仕事でよくある間違いです。仮に「向け」だとしても、中高年にとって有効ではないという事になります。そんなことをするよりも、「年齢にかかわらず被害にあった人」を想定するべきです。
 私は何度もブラック企業の被害に遭っているので、昔労働局長に相談したことがあります。すると、労働局は基本的に「聞くだけの機関であり、問題は解決しない。それは国民が支持している。」だそうです。となれば、何の問題の解決にもならないわけですから、若者ですら救われません。「聞くだけ」ならば近所のおばさんにした方がましです。役人に聞くだけと言われれば腹が立ちますが、近所のおばさんは親身になって聞いてくれるので、少なくとも気は晴れます。年間1000億円以上かけて、「聞くだけ」の機関を作って何の意味があるのでしょうか?税金がいくらあっても足りないのは当然です。従って、「若者向け」の限定された人向けに、電話で悩みを聞くだけに何の意味があるのか甚だ疑問です。とはいえ、労働局長が、その行為が国民から支持されているといっているのですから、私が知らないだけで、国民全体としては聞くだけの機関に1000億円以上かける事を望んでいるのかもしれません。
 私が言いたいのは、本当の問題は隠れており、表面上だけを見て対策をしても意味がないという事です。物事は真偽という単純なものではなく、真偽を問う問題文すら分析する必要があります。どうも日本人はここが弱いと思います。何故ならば、言われたことを疑わないからです。これはおそらく暗記教育の弊害なのでしょうが、現実は「問題文そのものが間違っている」事が多々あります。ですから、現実の解決能力は、教科書を暗記するだけでは解けません。既存の解決法を暗記して使用するのではなく、問題そのものをハックして、解決方法を選び出したり、解決方法そのものを作ったりして、現実の問題を解決する必要があります。
 我々が必要としている学問(知的ツール)とは、100%の真偽を出すのではなく、どこまでが真なのか、その割合を分析するものではないでしょうか?物事は一度に真偽がわかるほど単純なものではありません。ならば、問題文をハックして、真実の度合いを分析すると考える方が自然だと思います。
 ちなみに、ブラック企業の定義が定まっていないようですが、私は単純に人権を無視した違法行為を行う企業と定義すればいいと思います。私は時給100円以下で、何か発明をしろと強要(断ればこの業界で生きられなくするぞと脅迫された)それに従うしかなかったことがあります。最終的には私は勇気を出して辞めたのですが、ブラック企業は就職妨害を実行しました。そして、労働局に「聞くだけですから」と言われ、政府は何もしてくれなかったので、キャリアはぼろぼろになりました。誤解されるといやなので、念のために言っておきますが、私はそういう国に生まれたのだから仕方がないと考えています。私たち日本人がそういう風に国家システムを作ったのですから、恨む気持ちなぞ湧きません。ただ、そういう仕様なのだと認識するだけです。そういった経験から、ようは犯罪行為をする法人に対処するという事でいいと思うのです。「ブラック企業がある」「いじめがある」などといった現実の脅威に対して、民事不介入だとか、聞くだけですからなどと逃げている政府の態度(国民の生命と財産を守るつもりがない)のが真の問題だと思います。
 そもそも法人という言葉は、法律は原則として人に適用するものだから、企業にも人として人格があるとみなし、法を適用できるようにするというものですから、ブラック企業なんていわずに、犯罪を犯した企業でよいのではないかと思います。そういえば、日本は「学校だから犯罪行為をしても虐めとする」などと、余計な限定子をつけて定義をし、犯罪を放置する傾向があります。今度の件に関しても「企業だから」で済ましていると思います。そういう余計な限定子がこの世の中を駄目にしているのは明白ですが、人はよくこういう間違いをしてしまいます。もちろん私も、そういう間違いをしてしてしまう事があります。
 かといって、「集合の集合の濃度は?」などといった、限定条件を付けないと解けないような問題があるのもまた事実です。このバランスが非常に難しいです。従って、真偽を決めつけるのではなく、問題をハックして真偽を分解していくのが正しい姿勢だと私は思いました。
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