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C#文法リファレンス - コンストラクタを必須とするジェネリック制約

概要
 ジェネリックにおいて、必ず引数を持たないコンストラクタを持つオブジェクトのみ、型パラメーターとして指定できるように制約を設ける事ができます。これにより、型パラメーターを使ったnew演算子が使用できるようになります。

日常でたとえると
 自分で下準備できる料理人を募集します。

使用に適した状況
 ジェネリックなアルゴリズムで、任意のオブジェクトを初期化する必要がある場合。

サンプル

/*----------------------------------------------------
 * 
 *  ジェネリック制約 -  コンストラクタ制約
 *  
 ----------------------------------------------------*/
using System;

//new演算子が必要なジェネリッククラス
class GenericClass<T> where T : new()
{
    private T _value;
    public T Value
    {
        get { return _value; }
        set { this._value = value; }
    }
    public GenericClass()
    {
        this._value = new T( ); //これが指定できる
    }
}

//値型制約と併用できない
//class Error<T> where T : struct, new(){}

//サンプル
class Foo { }
class Bar { public Bar( int i ) { } }

class Sample
{
    static void Main()
    {
        //パラメーターがないコンストラクタを持つオブジェクトを試す
        GenericClass<Foo> obj = new GenericClass<Foo>( );
        Console.WriteLine( "{0}型の値{1}",
            obj.GetType(), obj.Value );

        //class制約がないので値型も指定できる
        //値型はデフォルトコンストラクタがあるのでOK
        GenericClass<int> i = new GenericClass<int>( );
        Console.WriteLine( "{0}型の値{1}",
            i.GetType( ), i.Value );

        //パラメーターがないコンストラクタがないのでエラー
        //GenericClass<Bar> e = new GenericClass<Bar>( );

        //終了
        Console.ReadLine( );
    }
}


文法
 クラス名の後に where T : new()というふうに、制約を記述する場所でnew()を指定します。
 なお、複数の制約を指定したい場合、必ず最後に指定します。
解説
 ジェネリックなアルゴリズム(汎用的なアルゴリズム)にて、任意のオブジェクトを初期化したい場合があります。そうした場合に使用できるのがこの制約です。new制約を指定することにより、コンパイラに引数を持たないnew演算子を実装している旨を伝える事ができます。
 今のところ、何のパラメーターも指定しないコンストラクタのみ、制約として指定できます。広範囲なオブジェクトを使用した、ジェネリックなプログラムの場合、これで十分だと思います。ただし、もしパラメーターを指定したい場合、それらのオブジェクトに継承関係がないか確認しましょう。決まったパラメーターを必要とするアルゴリズムの大半は、継承関係があるオブジェクトに対してのアルゴリズムです。その場合、親クラスに関する制約を記述します。親クラスを指定する制約については、違う記事で解説します。
 なお、new制約は値型制約と併用できません。その理由は、値型はデフォルトコンストラクタを持っているからです。併用するぐらいならば、値型制約だけを記述すればよいのであって、両方を記述する必要性がないのでこのような仕様となっています。
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