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ネタつつき189 - 弱者こそプロジェクトに必要

 プロジェクトを成功させるために、どのような人物を集めたらよいでしょうか?これは永遠のテーマです。どのようなプロジェクトにも適用できる、万能の方法はないと思います。ですが、一つだけプロジェクトの種類を問わず有効な方法があります。それは、弱者を参加させることです。
 抽象的すぎると分かり辛いので、実例を挙げます。大阪都構想に足りないのが、まさしく弱者です。Webページを見ると、エリートが書いた文章であることが一目でわかります。また、プロジェクトの概要は、コンサルタントが描いたものだという事が読み取れます。何故ならば、実に教科書的だからです。絶対的な正しさを追及するその姿勢は褒めらるべきものですが、現実は理論通りにいきません。何故ならば、色々な基準で弱い人間の方が多いからです。
 Webページの例から考察します。この文章の書き手は、実に真面目に書いていると思います。ですが、読者対象が自分と同等の知識を持つことを前提にしてしまっています。しかしながら、経営に関する知識を持った人は、大阪都構想は概ね正しいことがわかりますから、このWebページ自体あまり必要としません。本当に情報を必要としているのは、経営の知識がない数多くの市民です。このように書くと、当たり前だと思うでしょうが、ありがちな間違いです。
 では、Webページを書いた人は、能力が足りなかったのでしょうか?いいえ、そうではありません。逆に能力が高いことが伺えます。ただ、挫折を知らないエリートなだけです。彼もしくは彼女は、本当の意味で挫折を味わったり、弱者の立場に立ったことがないので、読者が理解できない事を想定できません。自分以外の世界や人生を意識したことがないのです。挫折を味わい弱者の立場を理解せねば、対象と同じ目線で物事を考えられません
 ただし、これは口で言うほど簡単なものではありません。誰も好き好んで、弱者になったり、挫折を味わったり、人生のどん底まで突き落とされたりしたくありません。私も好きで挫折を味わったのではありません。私は一生懸命に生きていた結果、人生の敗北者となったのです。しかし、だからこそ理解できます。日本では官僚が想定しているレールから外れたら、人生の敗北者と見做されてしまいます。一度人生の敗北者と見做されると、法の保護すらありません。法治国家を名乗っているのにも関わらず起こる奇妙な現象ですが、残念ながら日本は本当の意味で法治国家でありません。日本は本音と建前の乖離がひどすぎて、エリートは現実を理解しにくいのです。
 大阪都構想のプロジェクトの進め方も、私の知る限り、実に教科書通りです。システム屋をしている関係上、一言聞いただけでエリートコンサルタントが描いたものだと分かります。実に正しいのですが、教科書通り進めるのであれば、そのプロジェクトは失敗します。何故ならば、大半の一般人は理解できないからです。そういったある意味弱者を想定していない時点で、プロジェクトは失敗する可能性が高くなります。
 この様に書くと、私がエリートを嫌っているだとか批判していると誤読する人が出るでしょうが、そんなことはありません。私は感情に流されない人間ですし、そもそも好悪の感情を抱いていません。プロジェクトの成功しか考えません。優秀な人と教科書通りの筋書きは、プロジェクトに絶対必要です。これがなければ話になりません。しかしながら、真の対象者を熟知せねばならないと言っているだけです。
 我が国の情報システム関係のプロジェクトの成功率は3割以下だといわれています。その要因は、IT知識に関する弱者を、上手く参加させていない点にあると私は考えています。論拠はそういった火が付いたプロジェクトに参加したとき、そのプロジェクトの構成員は皆、対象者に関する知識が不足していたからです。
 私はそういったことから、対象業務を現場から学びます。クライアントの下でアルバイトしたこともあります。そして、アルバイトの人やパートの人といった、情報システムとは無縁の人に対して、積極的に参加を促します。
 プロジェクトのメンバーを、優秀な人だけで構成しようとしていませんか?そうなれば、高い確率でそのプロジェクトは失敗します。日本は看板と現実が非常に乖離している国です。だからこそ、本音と建て前、教科書と現実、理想と現実、それらのギャップを埋める弱者が必要です。多様な人間で構成する事は、プロジェクト成功の第一歩です。
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テーマ : 文明・文化&思想
ジャンル : 学問・文化・芸術

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