書籍をつつく153 - 建前の裏側を垣間見れる良書
この本は原発村の生態を描いた本です。その描写が実にリアルです。
大大の想像はついていましたが、こうやって改めて読むと、背筋が寒くなります。
ホラー小説よりも怖かったです。
それにしても、日本の国家システムは本当に酷い状態です。
問題の本質は「思考停止」にあると思います。
原発村の人を擁護するつもりは毛頭ありませんが、国民が何も考えなければ、こうなるのは自明です。
人間は理想で飯を食えません。善人に利益を悪人に不利益を与えるシステムを構築していないから、飯を食うために、悪貨が良貨を駆逐するのは当たり前です。
私もその「考えない国民」のうちの一人なので反省しました。
今のままだと、原発事故が多発してもおかしくありません。
何はともあれ、日本人の基礎教養として、原発問題は知っておいたほうがいいと思います。
この本を読んで、報道されていない本音を知りましょう。