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中の人の徒然草480 人間ほど難しい物はない

 たまには中の人らしいことを書こうと思います。以前のC#初心者用記事の書き方でも言及しましたが、私は10分ぐらいで答えを考えてから、それを崩しつつ、記事を書いています。
 今回連載している、「計算機の基本原理を味わおう」でも、予め解説したい事柄を全て考え、全てを実装してから、解説用に崩しつつ書いています。例えば、セグメントの解説をしいたとき、セグメントが必要になる状況(主にそうしないと駄目な状況)を考え、そこから書いています。この時意識している事は、聞き手の心に合わせるということです。
 解説したい事柄を初心者が知っていることはありません。何故ならば、知らない人を対象にしているからです。知っている人に知っている内容を伝えたいとは思いません。それほど無駄で虚しい行為はありません。従って、自分も知らなければどのように考えるのかを想像しつつ、初心者になりきって、初心者目線で書いているのです。この方法は実務で覚えました。
 システム屋の私は、お客様から相談を受けた時点で、答えがほぼわかっている状態になります。私も一応それで飯を食っている身ですので、お客様と会話し現状把握ができた時点で、頭の中で情報システムが完成します。もっと正確にいうと、情報システムの候補がいくつか頭の中で出来上がっている状態です。後はお客様の要望から候補を選ぶだけです。
 情報システムが頭の中で完成しているのは、プロとして当然の事なので、ここまでは普通のことです。しかし、ここからが難しいです。真の実務の恐ろしさはここからです。
 お客様は情報技術に関しては素人なので、こちらが持っている完成イメージを理解できません。また、私が分析の結果知っている状況を、お客様自身が把握していないのが普通の状態です。情報量に格差がある状態で、コミュニケーションしなければなりません。
 情報量もしくは情報の範囲が違う人同士のコミュニケーションは非常に困難です。こちらが当たり前だと思っていたことが、相手にとって当たり前でないことが多々あります。また、私がいくら分析しても、その道のプロであるお客様しか知りえないことがあります。このお客様だけが知っている情報で、頭の中の完成イメージは大きく変わることなんてざらにあります。
 この状況を例えると、通信プロトコルが違うコンピューター同士が、情報喪失が多発する低品質インターネットで通信をしている状態です。並大抵の方法では通じ合えません。いかにして、この状態を打破する方法をこの十年模索し続けました。
 その結果、効果が高いと判断したのが、相手のプロトコルを分析し、自分のプロトコルを相手のプロトコルのデータに変換して通信する方法です。つまり、相手の立場で物事を考えて、自分の意見を伝えつつ作品を完成させるのです。
 思えば私は始めから、人間の部分で苦労してきました。元々研究者だったので、技術的に困った経験がほとんどありません。大半の既存技術は専門書などを読めばすぐに理解できますし、いざとなったら自分で新しい技術を作ればいいだけの話です。しかし、人間相手だとそうはいきません。人間ほど難しいものはありません。
 これはどの仕事でも同じだと思います。その道のプロである専門家は専門分野においてはそれほど困りません。ただ鍛錬あるのみです。しかし、人間の部分は理論と根性でどうにかできる問題ではありません。常に不完全な状態で挑まないとなりません。答えなんて初めから存在しませんし、理不尽と矛盾がデフォルトの状態です。
 しかしながら、現実の不条理さを克服してこそ真のプロといえると私は考えています。真のプロを目指して、私は人との関わりあい方を模索し続けます。
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テーマ : 文明・文化&思想
ジャンル : 学問・文化・芸術

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インドリ

Author:インドリ
みなさん、はじめまして、
コンニチハ。

ボクは、無限の夢(infinity dream)を持つネタ好きな虹色の鳥インドリ(in dre)です。
色々な情報処理技術を啄ばむから楽しみにしてね。

http://twitter.com/indori
は別人による嫌がらせ行為です。
私とは関係ないので注意して下さい。
次はなりすましブログなどをするかもしれませんが、ここ以外でブログをするつもりがないので、ここ以外にインドリのブログがあったとしても無視してください。


何度言っても分からない人がいるので、ここにコメント欄へ書き込むときの注意事項を書きます。


一、社会人としてのマナーをわきまえましょう。
一、妄想に基づく書き込みを止めてください。
一、暴言の類は書かないで下さい。
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一、言いがかかり等の行為を禁止します。
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