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ネタつつき200 - IT業界の構造から見える日本の封建社会性

 日本社会はいまだに封建社会の発想で物事を考えています。例えば、IT業界にはそれが如実に表れています。IT業界は多重請負が常習化する、階級社会になっています。しかも、それは本当の意味でレッテルであり、実力は関係なく、お客様の事なんて一切考えていません。さらに、会社内部でも役割が位と混同されています。
 情報技術にも色々な役割があります。プログラマー、システムエンジニア、データベースエンジニア、ネットワークエンジニア、セキュリティーエンジニア、オペレーションエンジニア、テストエンジニア、システムアーキテクチャ、プロジェクトマネージャなどです。むろん普通の会社にもいる、営業マンや経理マン達もいます。それが何故か、その役割が位と混同されており、そのレッテルだけで報酬などが決まってしまいます。
 プログラマー35歳限界説などいろいろ屁理屈をこねる人がいますが、全ての役割(情報技術者兼経営者)をしている私としては、ナンセンス以外の何物でもないと思います。これらの役割は、ただの役割分担であり、プロジェクトの成果に直結していません。プロジェクトの成果として現れるのは、あくまでも個人の実力であり、レッテルではありません。どの役割の人も必要であり、蔑視していい役割の人なんていません。しかしながら、プログラマーを奴隷扱いもしくは最下層扱いする会社は多いです。最近は状況が変わって、テストエンジニアがそうなっている節があります。
 いずれにせよ、身分的な発想で上下関係を考え、それで報酬や出世が決まるなんてことは、商売をしているのではなく、性質が悪い似非宗教をしているとしか言いようがありません。似非宗教をするために会社を経営しているのか、商売をするために経営をしているのか、よく考えるべきだと思います。
 他の業界の人も読んでいると思いますので、具体的な例を挙げます。優秀なプログラマーの人の報酬を上げたい(地位を上げたい)から、プログラミングをせずに、プロジェクトマネージャになれと命令する会社が存在します。これは商売上、非常にナンセンスです。その人はプログラマーとして優秀なのであって、プロジェクトマネージャとして優秀なのかは未知数です。また、その人が最大の戦力である状態なのにも関わらず、位を上げたいから絶対にプログラミングをするなと命令をする会社は、儲けるために従業員の役割を定めるのではなく、そういう封建社会的な似非宗教的行為のためにそういうふうな行為をしています。そういった会社が、エースを失い、サービスレベルが下がって衰退するのは目に見えています。
 商売として考えるのであれば、最大の利益を上げる人員配置を考えるべきです。従って、このケースの場合、エースプログラマーの役割をそのままにして、報酬と待遇だけを上げればよいと思います。報酬を上げたいから、会社の利益を損なうことをするなんてことは、非常に馬鹿げているというのはわかっていただけると思います。
 この位で職業の役割を考え、厳密に区分したがる日本企業の性質は、秒進日歩のIT業界では通用しません。日本企業は、プログラマーを卒業するという発想ですが、情報技術の進歩は速く、無理やりマネージャにしても、現在の情報技術を知らない、迷惑なマネージャになってしまうだけです。優秀な人を駄目な人にして、何が商売なのか、不思議でなりません。
 このような事を言うと、「個々の役割が高度化して、役割分担をせざるを得ない、それ故に、組織構造がそのようになってしまう。」という人がよくいます。しかしそれは、情報技術の無知さを露呈する発言であり、経営論としても遅れています。プロジェクトの役割設定は必要ですが、情報技術は全てが繋がっており、不可分であって、それ故に私は全ての領域を常に鍛錬しています。加えて、その手の役割分担化した組織構造が、経営上よくないことは、十年以上前に判明しています。いまだにこの常識レベルの経営論を知らないなんて信じられません。情報技術と経営を知らずに、IT会社をしている人がいるのが怖すぎます。この辺が成り立つのも、日本は実利で動くのではなく、封建社会的構造で動いているのがわかります。
 普通に情報技術によるビジネスを考えるのであれば、全ての人が情報技術を学び、どの分野が得意なのかで、プロジェクトごとに役割分担を変えることになります。プロジェクト毎と表現しているのは、状況が刻一刻と変化するからです。それに加えて、プロジェクトごとに特色があり、全てに適用できる理想的方法が存在しないからです。従って、アジャイルにプロジェクトを完遂する事だけを考えて、商売をするしかありません。目の前のプロジェクトを完成できずに、この商売は成り立ちません。商品をまともに作れない会社がどうやって商売をするのでしょうか?この当たり前の事実を無理するから、多重請負というお客様を無視した非効率的産業構造になっているのです。ただ、お客様の方も、サービスの質ではなく、会社のレッテルで購入するので、非常に根深い問題です。
 よくシステム開発は建築にたとえられますが、あくまでもたとえです。建築の場合は、理論でわかっていても肉体的にできないことがあるから、設計者と肉体労働者に分かれています。ですが、PCを使うのに身体能力は関係ありません。性別も年齢もなにも関係なく、ただ技術力があるかないかだけです。役割を細分化して、それを位として設定して、似非宗教をするのは馬鹿げています。商売をしているのですから、「如何にしてお客様を満足させるか」しかありません。
 そういえば、日本は学問も細分化して、本当の学問ではなく、お受験という儀式の道具として悪用しています。こういうところにも、封建社会的発想が見えますが、民主主義国家になったのですから、本当の意味の位は「天皇」と「国民」の2つだけでいいです。国会議員を位と混同している人がいますが、民主義国家では役割にすぎません。
 日本はいまだに封建社会の発想で動いています。それ故に、不景気になり、社会問題が発生しているといえます。いい加減に幻想に逃げ込んで鎖国するのではなく、現実を直視して、物事を正しく考えなければならないと私は思えてなりません。私は再び文明開化を望みます。もしかしたら私達は「ええじゃないか」と踊る必要があるのかもしれません。
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