C#文法リファレンス - 開発ソフト関連のプリプロセスディレクティブ
開発ソフトに情報を提供するプリプロセッサディレクティブがあります。
日常でたとえると
職場にある道具の使用状況を報告する。
使用に適した状況
コードの行数が多くて、読みやすくしたい場合。
サンプル
/*----------------------------------------------------
*
* 開発ソフト関連のプリプロセスディレクティブ
*
----------------------------------------------------*/
using System;
class Sample
{
//#regionディレクティブを使用すると折りたためる
static void Main( )
{
#region 前処理
int value = 10;
#endregion
#region 主処理
Console.WriteLine( "ここから、" );
Console.WriteLine( "値は{0}です。", value );
Console.WriteLine( "ここまで。" );
#endregion
#region 後処理
value = 0;
Console.WriteLine( "値を初期化しました。" );
#endregion
//終了
Console.ReadLine();
}
}
文法
今のところ開発ソフトに関連するプリプロセスディレクティブは「#region」と「#endregion」の二つだけです。#regionは空白の後人に対する説明を書きます。
解説
使い捨てプログラムならばたいした行数になりませんが、実務的なプログラムともなると自然と行数が増えます。また、何を目的としたメンバーなのかを一目でわからなくなります。こうした状況でプログラムを自由に折りたためると、読みやすくて非常に便利です。それを叶えるのが、「#region」と「#endregion」です。
この2つのプリプロセスディレクティブを使用すると、囲んだプログラムを非表示にできます。これを一般的に「折りたたみ」と呼びます。今読まないプログラムを折りたたむことにより、今読みたいプログラムだけに注目できるようになりますし、グループ分けしておくと、よりプログラムが読みやすくなります。行数が少ないときは余計に読み難くなるかもしれませんが、ある程度の行数があるプログラムならば、積極的に使用する事をお勧めします。使用効果はすぐに実感できると思います。
なお、このプリプロセッサディレクティブは、あくまでも開発環境に知らせるためのものです。例えば、notepadなどでプログラムファイルを開いても、プログラムを折りたためません。その点にだけ注意してください。