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ネタつつき202 - 日本の食文化から見える大切なもの

 私は昔、飲食産業のプロジェクトの際に、食文化を勉強して深い感動を覚えました。それで、情報技術者が目指すべき道がそこにあると思いました。幸い今年日本の食文化は、無形文化遺産に登録されましたので、今回は日本の食文化について語りたいと思います。
 そもそも食文化とは何でしょうか?それは、人間が避けては通れない「食」という行為を文化にまで高めたものです。食文化の象徴は、調理道具、火の使用、味付けであり、そこに礼儀作法や思想が加わり、その国独自の食文化が形成されます。日本の食文化もまた、他国と同じく独自性があります。日本の独自性は、歴史により形作られたものですので、まずは歴史を振り返りましょう。
 縄文時代の特筆するべきことは「煮炊き」です。日本は縄文土器を使って、食物を煮て食べていました。煮炊きの凄さはわからないと思いますが、これは意外と凄いことです。煮炊きにより、普通ならば食べられない生物を食べることが可能となり、食材の味を混ぜあわせて新しい職を探求することが可能となりました。旧石器時代から比べると、大きな進歩であり、職に対する拘りがすでに見受けられます。
 弥生時代は、縄文時代に原型があった農耕が非常に発達しました。これにより、食器も発達しました。この食器の発達が、後に重要な意味をもたらします。
 古墳時代は、農具の発達が著しく、食糧認定をもたらしました。その結果、調理器具も大きな発展をします。これが有名な「かまど」です。煮炊き文化があった日本ならではの発達といえると思います。それだけではなく、醤(ひしお)と呼ばれる発酵調味料が生まれました。漢字を見ればわかると思いますが、これが醤油の原型です。といっても醤油だけではなく、後に漬物となる草醤(くさびしお)と、後になれずしになる肉醤(にくひしお)も生まれました。といっても、一説によると、弥生時代にすでに存在したらしいです。
 奈良時代は、初めて海外の食文化を本格的に取り入れました。仏教が伝道され、それにより食文化も大きく変わりました。仏教では殺生を禁じているので、原則的には肉食を止めて、他の食が発達したのです。ただし、天皇中心の政治が始まり、貴族階級の食事は豪華になり、礼儀作法が生まれてきました。
 平安時代は貴族により食文化は洗練されたものへと発展しました。さらに、外国との国交を断ったので、日本独自の進化を遂げました。このころから、食に「見た目」と「作法」が重視されるようになりました。ちなみに、このころは米を蒸した強飯(こわいい:女子高校生みたいだな)が常食でした。さらに兵糧として、糒(ほしいい:これまた女子高生みたいだな)が発明されました。これは何と!インスタント食日本の原型ともいえるものです。やはり日本はインスタント食品に強いようです。
 平安時代における食文化はとどまることを知りません。日本人は魚をよく食べていたので、カツオのいろりといった汁物、生物、乾物、漬物、など多岐わたって考え出されました。さらには、道具にこだわる日本人は、まな板と包丁も作り出しました。このころからすでに、技術大国日本の片鱗が見えます。ちなみに、ひな祭り、七夕、お盆、十五夜などの儀式食もこのころ生み出されています。思いのほか、過去から伝わっているものが多いですね。
 次の鎌倉時代は武士の時代です。武士の時代なので、食文化も質素で実質本位のものになりました。武士は一汁一菜でしたが、戦争が多く疲れるので、少しずつ食事回数が増えていきます。庶民もまた、兵糧を作るために、二毛作になりましたので、過労により食事回数が増えていきました。この時代にもいろいろ発達します。
 室町時代に携帯食が発達しました。精進料理が生まれたのもこの時代です。さらには、みそ料理が大いなる進歩を遂げました。他にもいろいろありますが、特筆するべきなのは「包丁職人」の登場です。
 何でも拘る日本人の特性により、包丁の技術を磨いた、包丁職人が鎌倉時代に生まれ、室町時代には流派まで生まれます。日本人の精神がよく表れています。
 先ほどふれたように、室町時代は料理に流派ができました。さらには、茶道が盛んになり、本膳料理と懐石料理が生まれます。武士階級が貴族化していったので、まるで時代の総決算です。ちなみに、醤油が生まれたのも室町時代です。
 安土桃山時代は、千利休による茶道の完成と、南蛮貿易が特徴です。千利休は茶道に仏教を融合させ、「わび・さび」の精神を生み出しました。意識していないと思いますが、今の時代にもこの影響があります。日本人の美意識の多くが、「わび・さび」にあります。南蛮貿易で有名なのは、やはり「てんぷら」です。徳川家康が愛したことで有名です。もちろん、輸入だけに頼っていたわけではなく、強飯(こわいい)が姫飯(ひめいい)に進化しています。これが、いま炊飯器で食べているごはんです。
 江戸時代ともなると、現代の食生活に近くなります。1日3回の白米食になり、一汁三菜が定着しました。江戸時代は町人の時代であり、宴会でおなじみの会席料理が生まれ、庶民たちの食文化が発展したのです。飲食店が生まれたのも江戸時代です。
 明治時代から平成にかけての食文化は、皆様もよくご存じだと思います。欧米化が進み、牛鍋、カレーライス、チキンライス、コロッケなどの洋食が大量に取り入れられました。むろん、中国料理、韓国料理、インド料理、スペイン料理などもどんどん取り入れられます。食のグローバル化が進んだわけです。
 グローバル化が進むはよいことです。しかしながら、私が杞憂していることがあります。今まで書いてきたように、日本独自の発展をし、日本独自の食文化を育んでいた姿勢が、徐々に失われてきたように感じます。今まで日本は何度も外国の食文化を取り入れてきましたが、日本独自の文化も生み出してきました。それにもかかわらず昨今は、偽装などといった低俗な行為が流行っています。職人魂を忘れ、グローバル化に踊らされて犯罪に走っているのであれば、ご先祖様に顔向けできません。
 纏めると、日本の食文化は、独具の拘り、職人技、儀式食(七夕など)、見た目(盛り)が特徴です。日本人は常に職人魂を持ち、様々なものを取り入れて、常に進化してきました。ただ昨今は、偽装などの犯罪行為が多発しており、日本独自の精神性が失われつつあります。無形文化遺産になったのはよいきっかけです。もう一度、日本人にとっての文化というものを見つめなおさないとならないと私は考える次第です。日本人とは何でしょうか?日本の食文化を振り返ることにより、忘れつつある日本人魂を見出すべき時期に来ているのではないでしょうか?
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テーマ : 文明・文化&思想
ジャンル : 学問・文化・芸術

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