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ネタつつき211 - 大人とプロ

 私は何度か、社員教育を任されたときに「意外と厳しくないですね。」などといわれたことがあります。その人になぜそういうのか聞くと、私は仕事に厳しく、新人教育も鬼教官のようにすると思っていたらしいです。しかし、私が考えるプロの定義は異なるので、入社したばかりの人に対して怒ることはありません。それどころか、仕事中他人に対して「○○してくれない」などと怒ったり叱ったりした事はありません。犯罪行為だとか道徳的に悪質な行為をしない限り怒りません。というのも、私はプロというものを「あらゆる状況下で学び、どんな状況でも与えられた仕事をやり遂げる人。」だと定義しているからです。
 日本は他人の揚げ足取りだけをして、自分は何も作れないという人が結構多くいます。減点主義が主流の日本ですから、そういう人が多くいるのでしょう。しかしながら、私はそういう人をプロだとは思えません。何故ならば、重要な事はただ一つ。お客様が望むものを作れるか否かだけだからです。
 集団開発をすると、年齢を問わずスキルが低い人がいます。しかし、私はそれらの人に怒ったり、叱ったり、陰口をたたいたり、そういった行為を一切しません。ただ与えられた条件下で自分の仕事をするだけです。人には色々な事情があり、人間の価値は技術力で決まりません。そもそも、場面が違えば、技術力も違って見えます。従って、短絡的に誰かを批判しようとは思いません。
 そもそも、現実の開発は理想とは程遠い状態であり、常に何かが足りていません。それが現実世界なのであって、自分が考える完璧な状態などというものは望んでも無駄です。また、人には思想信条の自由があり、何が完璧なのかという一意の定義も存在しないため、そんな非理論的なものを求めても無駄です。それこそ、技術者らしからぬ考えだといえるでしょう。全ての条件を受け入れて、お客様が望むものを作るだけでいいのです。
 そういったこともあり、社員教育を依頼されたときは、受講者に対して一切の注意もしません。さすがに騒いで授業を妨害する人がいれば注意しますが、その程度の事です。明らかに間違えだと思うプログラムを回答してきても、「そういう考えもあるのか」と受け入れます。
 課題に対して、間違ったプログラムを書いた人がいたとき、私は間違っているなどと頭から否定せず、何故そう書いたのかを聞きます。そして、自分にはない発想に対して感心し、「発想はいいけど、今回の問題の回答とは違う。」とやんわりといいます。「それは、間違っている。正しいプログラムを書け。」などと怒る人がいるそうですが、私は全てを学習だと思っていますから、暗記教育的な事はしたいと思いません。出題者が想定した答えをそのまま提出させるような暗記教育的発想は実務で役立ちません。
 仮にその場の目標に対して、明らかにバグだとしても、考え方そのものは注目するべきものを持っている人はいます。というよりも、自分と違う人は全て、自分とは違う思考を持つ教師であり、違う思考体系を得られます。自分と違う思考を否定し、ミスだけを見ると、何も得られません。人生の全ての局面において、学ぶのが技術者であり、他人に対して不平不満を言わず、全ての条件を受け入れて、仕事を達成するのが本当の意味のプロの技術者だと私は考えています。
 昨今は、ミスを指摘すれば偉いと錯覚している人達が、STAP細胞の発明者を叩くような異常な世の中になっています。しかし、他人や何かを否定しても得られるものはありませんし、その手の人が何かを創造することもありません。他人に言う前に自分を律し、全ての物事から学ぼうとする姿勢を持たないとならないと私は思います。細かなミスを指摘して、人を虐めて喜ぶのは子供です。些細なミスを見逃し、自分と違う考えを受け入れ、本当に大切なものを見極める人こそ、大人でありプロと呼べる人だと私は考えています。
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ジャンル : 学問・文化・芸術

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インドリ

Author:インドリ
みなさん、はじめまして、
コンニチハ。

ボクは、無限の夢(infinity dream)を持つネタ好きな虹色の鳥インドリ(in dre)です。
色々な情報処理技術を啄ばむから楽しみにしてね。

http://twitter.com/indori
は別人による嫌がらせ行為です。
私とは関係ないので注意して下さい。
次はなりすましブログなどをするかもしれませんが、ここ以外でブログをするつもりがないので、ここ以外にインドリのブログがあったとしても無視してください。


何度言っても分からない人がいるので、ここにコメント欄へ書き込むときの注意事項を書きます。


一、社会人としてのマナーをわきまえましょう。
一、妄想に基づく書き込みを止めてください。
一、暴言の類は書かないで下さい。
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一、言いがかかり等の行為を禁止します。
一、その他常識的に考えて迷惑なコメントはしないで下さい。


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ここに紹介してある文章およびプログラムコードは正確であるように心がけておりますが、内容を保証するものではありません。当サイトの内容によって生じた損害については、一切の責任を負いませんので御了承ください。


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【VB.NETで仮想CPUを作ろう】

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