ネタつつき213 - 情報技術者がSTAP細胞について考えてみた
STAP現象とは、細胞分裂が行われ、分化が進んだ細胞が、外部刺激により初期化される現象とのことです。これは非常に興味深いです。私も生物の細胞は、外的要因と内的要因の兼ね合いで決まると自然と考えていたので、やっぱりそうなんだと納得しました。おそらく、素人の方が余計な前提を考えないので発想が豊かになるのでしょう。逆にSTAP細胞の資料を読んで、科学者たちがそう考えていなかったことに驚きました。ただし念のために言っておきますが、小保方氏の方法で、STAP細胞が取り出せるのか、もしくは作り出せるのかという点においては、専門家の調査を待っています。
私が思うに、生物が哺乳類になるのも、爬虫類になるのも、情報の配列により決定されるのなのではないでしょうか?これは情報技術者としての発想ですが、どのようにバイナリ(遺伝子情報)を並べるのか、そのパターン(フォーマット)が「類」を形成していると思います。例えるならば、エクセルのバイナリパターン、ワードのバイナリパターンのようなものです。
と考えるのであれば、爬虫類に見られるであろうSTAP現象が哺乳類で起こっても不思議ではないと思います。要は遺伝子情報に、共通フォーマットがあるか否かの問題であって、生物というオブジェクトの派生形式だから、共通部分があり得るのではないかと思います。加えて、細胞というものの仕様を考えると、細胞の初期化というメソッドは持っているという気がします。私が設計者ならばそのようにオブジェクトデザインします。
話は少し変わりますが、資料によると小保方さんは「操作により小さな幹細胞が発生しているのではないか」との着想を持ったそうですが、これはいわばアインシュタイン博士が発想を逆転して考えたときや、天動説を地動説に変えた「立場の逆転」という科学の発展時によくある考え方なのではないかと思います。すなわち、科学の歴史が変わるマイルストーンになりえると思います。
話を元に戻すと、そもそも、爬虫類とは何か、哺乳類とは何か、生物とは何かという事に帰着すると思います。それは、どのような遺伝子情報形式を持つのか、それさえ分ければ形式変換も可能であり、なんとでもなります。むろんハードウェアの部分を考える必要がありますが、人類はソフトウェアの部分を考えれば、いつの日かハードウェアも発明するので無問題です。
ただ単純に考えて、生物の細胞は、外的要因と内的要因によって決まると考える方が自然です。何故ならば、生物には環境適用能力があるからです。この能力は、外的要因に反応していると考えないと成り立たない能力です。従って、STAP現象のようなものは存在するのではないかと推測できます。
さて、以前にも書きましたが、STAP細胞があるのであれば、細胞プログラミングが可能となります。細胞プログラミングをするには、元からある細胞を初期化する方法、細胞に信号を送り任意の動作を命令する方法の2つ+α(その他プログラミン上必要な細かい事なので省略)が必要になりますので、人類は細胞プログラミングの第一歩を歩みだしたと思います。
STAP細胞があるのであれば、適切なハードウェアを用意し、生物の情報解析を行った後で、適切な場所で初期化し、適切に作動するようにもっていけばいいという事になります。これが可能となると、人類は自由自在に細胞を操るすべを得たことになります。悪用されなければいいのですが、悪用する人もいるのでしょう。その危険な技術をどのように管理するのか、今からそのことについて考え始めた方がいいかと思います。
それにしても、マスメディアが騒いだことにより、研究がストップしてしまっています。人類にとって重要な研究が、ワイドショーでストップされている現状は非常に不快です。人類に与えた被害に関して、マスメディアはどのように責任をとるのでしょうか?おそらく、何時ものように責任をとることはないでしょう。マスメディアは、他者に対して責任だとか謝罪を要求しますが、自身がしたことは一切ありません。非常に迷惑な存在です。世間を騒がせたなどといっていますが、騒いでいるのはマスメディアであり、その騒ぎに巻き込まれているのが世間だと思います。そんなことで、日本の技術進化が阻害されているので、日本は不景気になるのです。
なにはともあれ、細胞が外的要因で何らかの反応を示すのは至極当然の考え方だと思います。STAP現象およびSTAP細胞そのものはまだ研究中とのことなので、最後まで結論はわかりませんが、仮に失敗したとしても新しい研究の発想源になるかと思います。私は細胞プログラミングに興味を持っているので期待しています。