ネタつつき216 - 初心は大切
私が最も経験した初めては、「初めて歩いた時」です。その日は、両親に連れられて、家の前で日向ぼっこをしていました。少しの間何もせずに日向ぼっこをしていましたが、「この子が立って歩くかどうか試さない?」と母がいい、父も微笑みながら頷き、両親は少し離れたと場所に立ち、私の名前を呼びました。
その当時の私はまだ赤子で、知らない単語が大量にありましたが、何となく両親の言葉の意味を理解しており、「うちの親は僕が立って歩く姿が見たいんだ」と思いました。まだ立って歩くことの意義がわかりませんでしたが、その日はよく晴れており気分もいいし、道に雨水が流れるように作られた小さな溝が細い線となっており、それが面白くて、その線の上を立って歩きたくなりました。
初めて歩こうとするとき、赤子の私はちょっと戸惑いました。両親をまねて立とうとすると、まだ足腰が弱いのか、思ったよりも難しかったからです。くじけそうになりましたが、ちょっと立とうとするだけで、両親が驚いてはめてくれるものですから、「難しいけどもやってみよう」と硬く決心しました。その結果、ふらつきながらも根性で何とか数歩歩けました。
そうすると、両親はすごく感激し、ちょっと涙ぐみながら、ものすごく喜んで褒めてくれました。赤子の頃はぼーとしている時間の方が長くて、思い出が少ないです。蟻を観察したり、風景を楽しんだり、両親の会話を聞いていたりしていましたが、殆どの時間は寝ていましたのですから当然そうなります。しかしながら、この時の嬉しさは今でも忘れません。初心は誰しもうれしいものであり、大切な宝物になります。
ほかにも初めてPCに触れたとき、初めてインターネット知った時、初めてプログラミングしたとき・・・など、色々な初めての思い出を大切にしています。そして、困難な仕事にぶち当たった時に、初心を思い出し、それを原動力にしてアグレッシブに挑戦しています。
人間はえてして、初めての事を忘れてしまい、負の感情に支配されることが多いです。今更こんなことできない、やっても失敗する・・・などと後ろ向きの人が多く見受けられます。かく言う私も、もちろん後ろ向きになる瞬間があります。しかし、初心を忘れなければ、後ろ向きな心を前に向き直して、何歳であろうとも何事に対しても楽しく挑戦できます。
何事も挑戦しなければ、「初めての感動」を味わえません。良い思い出を得るために、常に前向きになりましょう。もし失敗しても、泣いても笑っても、全てがよい思い出になります。時には休息をとりながら、どんどん前に進みましょう。そうすれば、苦楽を含め人生が楽しいものになります。