中の人の徒然草509 政府が知的財産流出国家を目指しているのを嘆く
発明をするのは個人です。それにも関わらず、日本は今まで「企業が個人の知的財産を奪って何が悪い」という態度を取ってきました。私は特許庁で「盗みたい放題だから個人で出願するのは馬鹿だ」といわれて、墓の下まで持っていくことを決めています。研究者として勤務している時も、「国が容認しているのだからお前の知的財産を奪って何が悪い。この国は生まれたときから奪うものと奪われるものが決まっているんだ。」と、ブラック企業の社長から言われて、時給100円ぐらいで働いたりしていました。
先ほども言ったように、その結果、日本の発展は望んでいるものの、断腸の思いで、自分の身の安全を確保するために、知的財産は全て秘密にすることを選びました。私がそういった人間だから思うのですが、人間は奪われると分かっていれば発明しません。
ですから、発明したい時は中村さんのように、海外に住むことになるでしょう。そうなれば、日本は何の知的財産も生み出せず、技術力を流出する他国にとって有り難い国になるでしょう。建前すら捨てて、本音を言うのは、ある意味すがすがしいですが、建前を本当にしたほうが、日本が発展すると私は思います。
発明者が望むのは、莫大なお金ではなく、安全に生活できて、ちょっとだけ報酬をもらう事です。発明をしたら何の報酬も得られず、餓死を待つしかなくなるというのは嫌です。発明者だって生存権はあると思います。日本という国が、発明者に生存権を許さないというのは、憲法違反であり、発明者を人間としてみないその態度には心底嫌になります。
おそらく、政治家は選挙という名の就活が成功したときから報酬が約束されており、個人から報酬をもらっておらず、企業から追加で報酬をもらっているのでそうなるのでしょう。しかしながら、原発事故や火山事件の件からも明らかですが、サービスを受ける国民はどうでもいいというのはまともな国家ではありません。国民一人ひとりの命が国を支えているのであって、企業も人で成り立っています。人を捨てた国は亡ぶしかありません。暴走し、命を刈り取る、国家レベルのウイルスをどうにかしないと、日本は存続しません。
日本の崩壊を防ぐには、議員の報酬を見なすところから始めないと駄目なのですが、楽して儲かる当人たちが変えることはありません。楽してもう儲けたいから議員になった人が多いでしょうし・・・。まぁ、「楽して儲かりたい人」を募集するのが選挙なのだから当たり前だよな。だから、国民がそれを正さねばならないのですが、日本人は「お上が考えるもの」だと思考停止しています。う~ん、日本人は国が崩壊して「想定外だった」と騒ぐのでしょうが、無理心中するのは嫌です。この絶望的な状況が心底嫌で仕方がありません。