中の人の徒然草301
なんだか感慨深いものがあります。
2009年を振り返ってみると、並列処理に萌えたという印象が強いです。
実際は色々やっていますし、マルチスレッドプログラミングは既知なのですが、そんな私にとっても並列処理はとても印象が強かったです。
それは何故かと言いますと、マルチスレッドプログラミングと並列処理では違いが大きいからです。
マルチスレッドプログラミングはどちらかというと並行処理的発想です。しかし、TBBなどの技術は並列処理な上にスケーラブです。この差は大きい。
システム設計レベルでの変革が必要です。この点が非常に重要です。
来年以降はこの変革に対する動きが活発になるでしょう。例えば、UMLは動的図もありますが、並列指向で設計するには表現能力が不十分です。さらに、一般的な並列的設計法がありません。
並列と分散に関するデザインパターンも存在しますが、まだマルチスレッドプログラミングの延長線という印象が拭い去れません。まだまだ試行錯誤する余地があります。
如何にシステムを並列的に実現するのかをもっと探求する必要があるでしょう。
私は来年もきっとごく自然に並列処理について考えるでしょう。あまりに普通すぎて、目標とすら思いませんでした。
改めて思うに、人間の思考や行動は並列の方が自然です。今まで逐次プログラミングを行っていたのが不自然なのです。
情報処理技術が人間の思考により近づく時、いったい何が起こるのでしょうか?
非常に興味深いものがあります。
私は作る側に回りたいので、来年はより一層鍛錬が必要となります。
来年が非常に楽しみです♪来年はどんな発見が待っているのかな♪